ジークの叫びによって脊髄液を投与されたシガンシナ区の兵士たちが巨人化し、コルトの必死の哀願も空しくファルコもその中に巻き込まれる。ガビのライフル射撃がエレンの首を吹き飛ばすものの、ジークとの接触により兄弟二人は「道」へと引き込まれる。そこでジークは「不戦の契り」を無効化したことを明かし、始祖ユミルの力を自らのものとしたことを宣告する。
満身創痍のエレンの「進撃の巨人」は倒れた「獣の巨人」へ向かって足を引きずり進むが、ポルコ・ガリアードの顎がその脚に噛みつく。エレンは「顎の巨人」の頭蓋骨と背骨を粉砕し、マガトの艦砲射撃で腕を失うも、フロック率いる小銃兵が「車力の巨人」の砲兵部隊を急襲したことで一息つく。ジークが身起こすと、コルトが走り寄り、ファルコが脊髄液を口にしてしまったと叫び、叫びを使わないよう懇願する。ジークは兄弟の愛を誰よりも理解していると言い、謝罪しながらも叫びを放つ。コルトが抱きしめる中でファルコは巨人化し、コルトは焼死する。そして区全体で脊髄液を口にしたすべての兵士が巨人となり、マーレ軍へと襲いかかる。
ジークは理性を失ったファルコをライナーへと向けさせ、「鎧の巨人」をエレンから引きはがす。二匹の敵に挟まれたライナーはファルコを殺すことができず、マガトの主砲が「獣の巨人」のうなじを撃ち抜くと、ライナーは始祖の巨人が手遅れになったと思い込み、少年に自らを喰わせようと一瞬考える。瀕死のガリアードは巨人から脱出する。マルセルの記憶を継承したことで、ライナーが戦士に選ばれたのは弟のポルコを守るための兄の策であったことを知っていた。最期まで自分の方が優秀だったと示しながら、彼はファルコに喰わせ、「顎の巨人」を継承させる。
エレンは捉えられたライナーの拳の周りで巨人を硬化させ、うなじから脱出して、「獣の巨人」を腐敗させて死を偽装していたジークのもとへダッシュする。接触まであとわずかのところで、ガビがコルトの対巨人ライフルを発射し、エレンの首を打ち落とす。意識が途切れる直前、ジークがその首を受け止め、二人の接触によって兄弟は「道」へと送られる。
マーレでの回想において、エレンはジークの安楽死計画を受け入れたかのように振る舞い、父親によるレイス家の子供たちの殺戮を非難し、生まれてこないことこそが最も慈悲深い救済であると同意する。その演技は、握手の代わりに投げ合わされた野球のボールによって締めくくられた。
「道」において、ジークは「不戦の契り」の鎖に繋がれながら腰を下ろし、王家の血が始祖を支配する時間の存在しない砂の世界について説明する。彼の肉体を再構築した少女こそがユミル・フリッツ本人であった。エレンはエルディア人の安楽死(不妊化)を命じることを拒否し、ここまで来るために兄を操作していたことを認めるが、ユミルはエレンを通り過ぎてジークの前にひざまずく。フリッツ王の思想を捨て去ったジークは「不戦の契り」を無効化しており、意思を持たない奴隷であるユミルは王家の血にのみ従うため、エレンは単に彼女を解放するための鍵に過ぎなかった。ジークは、かつてトム・クセヴァーが自分を救ったように、始祖の力をエレン自身に使うことで弟を「救済」しようと決意する。
「兄と弟」は The Final Season(第4期)の第19話(通算第78話)であり、パラディ島戦編の一部です。
『兄と弟』では、ガビがエレンの首を撃ち落とす直前に、ジークの叫びによってファルコを含むシガンシナ区の脊髄液を摂取した兵士たちが巨人化する。その後、エレンとジークの接触によって兄弟二人は「道」へと引き込まれ、そこでジークは不戦の契りを破ったことを明かし、ユミルの力を手中に収める。
エピソードタイトルの「兄と弟」は、コルトとファルコのグライス兄弟、ジークとエレン、そしてマルセルとポルコのガリアード兄弟という、3組の兄弟関係を同時に指している。
ジークは、自身の脊髄液を摂取したすべてのエルディア人兵士を無垢の巨人に変えるために咆哮する。コルトの必死の嘆願に反してファルコが巨人化することを意味していたものの、彼は事前にコルトへ謝罪した上でそれを実行する。
エレンは獣の巨人を風化させて死を偽装していたジークに向かって走るが、ガビがコルトの対巨人ライフルでエレンの首を撃ち抜く。飛んだ首をジークが受け止めたことで、接触した兄弟は共に「道」の世界へと引き込まれた。
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