死んだ子供たちの悪霊が苦悶の声を上げながらガッツへと這い寄る。彼はドラゴンころしで一体を討ち果たすが、直後に血を吐く。そして大剣を掲げ、焚き火の上に振り下ろして魔の赤子を攻撃しようとするが、赤子は浮遊して攻撃をかわす。一方、ジルはパックを拾い上げ、パックの案内で暗闇の中をガッツのもとへと向かう。パックはエルフのそばにいれば魔物に襲われることはないと約束するが、ジルは彼が本当にエルフなのか疑っている。変貌した友人がいるかもしれない魔物が徘徊する「霧の谷」へ向かうべきなのかとパックは問いかけるが、ジルはどちらにせよ後悔することを受け入れて進み続ける。
丘の頂に達した二人が見たのは、遠くで明かりがゆらめく光景だった。怒りに身を任せたガッツが、群がる燃える子供たちを切り伏せていたのだ。ドラゴンころしが触れると、彼らの体は消滅していく。一人の悪霊が母親を呼んで泣き叫び、ガッツは一瞬の躊躇の後にそれも斬り捨てる。近づいたジルは、ガッツが狂気的な笑みを浮かべながら無数の小さな悪霊を歓喜して切り刻む姿を目撃する。剣の振りがジルのほうへと向かい、彼女を悪霊と誤認したガッツは頭上に大剣を振り下ろすが、直前で思いとどまる。その硬直した隙に数体の悪霊が彼の背中に飛びついて押さえつけ、残りがとどめを刺そうと飛びかかってくる中、ガッツはジルを抱えて咄嗟に跳び出し、二人は岩の斜面を転がり落ちていく。
夜が明け、ジルはガッツの上で目を覚ます。ガッツは転落の衝撃から彼女を庇い、血を吐いて動けなくなっていた。彼は回復を早めるためパックのエルフの粉をかけるよう頼む。手当てをしながら、使徒がパックと見誤った「ピーカフ」という名前について尋ねると、ジルは子供向けの童話を語り始める。ピーカフは赤い目と尖った耳のために村で蔑まれ、本当の同胞を求めて禁断の森へと迷い込んだ少年だった。そこで自分と同じ特徴を持つエルフたちに出会うが、羽がないという理由で拒絶されてしまう。一人のエルフが、かつて必死な両親によって運び込まれ、魔法で治療された結果ハーフエルフとなった赤ん坊であることに気づく。悲しみに暮れて故郷へ逃げ帰ったピーカフは、わずかな時間の間に100年もの年月が流れていたことを知る。誰にも知られずエルフの仲間にも入れないまま、彼は孤独なのけ者として生涯を終えたのだった。ガッツは冷淡だったが、ジルは使徒となった友人ロザリーヌがこの物語をとても気に入っていたと述べる。
ガッツは狂乱状態で燃える子供の悪霊たちを虐殺し、パックとともに追ってきたジルをも斬り殺しかける。群がりから彼女を救うためガッツは跳躍し、二人は崖から転落するが、ガッツは自分の体で彼女を庇う。夜明け、ジルはエルフの粉でガッツを治療し、幼いロザリーヌが愛したハーフエルフののけ者「赤い目のピーカフ」の伝説を語る。
ピーカフは、ジルがガッツに語る民話の主人公である。赤い目と尖った耳のゆえに村から蔑まれ、禁じられた森の妖精(エルフ)を訪ねたものの、彼らに拒絶され、エルフと人間の孤独な混血ののけものとなった少年である。
燃え盛る子供の悪霊たちを斬り伏せる中で狂乱の怒りに呑まれたガッツは、近づいてきたジルを悪霊の一体と見誤り、彼女に向かって大剣を振り下ろすが、彼女の頭部の直前で踏みとどまる。
燃えさかる複数の悪霊がガッツの背中に飛びかかり、残る霊たちがとどめを刺そうと急降下してくると、ガッツはジルを抱きかかえて当てもなく跳び出し、二人は岩の斜面を転がり落ちていく。
夜が明けると、ガッツが血を吐いて身動きが取れない状態であったため、ジルは彼の回復を早めるために重傷を負ったガッツにパックの妖精の粉をふりかけます。
ジルは、使徒となった友人ロザリーヌがピーカフの物語を愛好していたと語る。それは妖精たちに拒絶された孤独な追放者の物語であり、残酷な家庭から逃れて妖精たちの仲間になりたいというロザリーヌ自身の切望を予兆させるものであった。
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