モズグスの胸に開いた傷口から炎が噴き出す。自身の最期を悟った彼は最後の祈りを捧げ、身体に突き刺さったままの「ドラゴンころし」を掴むと、翼を巻き付けてガッツを拘束し、黒い剣士を道連れにしようとする。
ガッツは易々と道連れにされることを拒む。身をかがめて司教に背を向けた彼は、渾身の力で剣を肩越しに引き上げ、モズグスを背中越しに担ぎ上げる。動作が最高点に達した瞬間、ガッツは身を起こして異端審問官を身体越しに反転させ、下層の難民たちの群れの中へと投げ落とす。仰向けに落ちていくモズグスをファルネーゼと群衆が愕然と見つめる中、彼が地面に叩きつけられた瞬間、その鱗は消え去り、肥大化した筋肉は萎んでいく。死は彼をかつての人間の姿へと戻し、舞い落ちる羽毛だけが彼が異形の存在となっていたことを示していた。
呆然とした静寂は、巨大な悪霊たちが迫り来てもっとも近くの人々を丸呑みにするやいなや、絶叫へと変わる。上から見守るジェロームとイシドロは、壁際に押し寄せた難民たちから、キャスカを殺せば悪霊を追い払えると信じ込まれ、彼女を殺すよう哀願される。二人が振り返ると、彼女は汗だくになり息を荒げながら、自らの腕を抱え込んでいた。パックが様子を見に飛んでくるが、力なく払い除けられる。続いてガッツが近づき、目に見えない何かに向かって力なく手を伸ばし呻くキャスカを庇うように抱きしめる。断罪の塔の遥か頂上では、「完璧な世界の卵」がゴッドハンドの影の前に降り立ち、その場に鎮座する。
死に瀕したモズグスはガッツを翼で拘束するが、ガッツは彼を城壁から下の難民たちへと投げ落とし、その遺体は人間の姿へと戻る。迫り来る悪霊たちが人々を飲み込み始めると、群衆はジェロームとイシドロにキャスカを犠牲にするよう哀願する。苦しむキャスカをガッツが庇うように抱きしめる中、塔の頂上では「完璧な世界の卵」がゴッドハンドの前に位置につく。
致命傷を負い瀕死となったモズグスは、最後の誓いとしてガッツを自身の翼で拘束するが、ガッツは彼を胸壁越しに投げ落とし、下層の難民たちの中へ墜落させる。墜落後、モズグスの遺体は異形の司祭形態から普通の人間の姿へと戻る。
モズグスの遺体が地面に激突した瞬間、鱗に覆われた使徒としての姿は消え去り、膨張した筋肉は収縮して、かつての人間としての姿と飛び散った羽だけが残る。
巨大な悪霊の塊が押し寄せて人々を呑み込み始めると、追い詰められた難民たちは、キャスカを殺せば悪霊を払い去ることができると信じ込み、ジェロームとイシドロに彼女を殺すよう懇願する。
見えないものに向かって手を伸ばしうめき声をあげるキャスカに対し、ガッツは震えて息を荒らげる彼女を群衆に引き渡すのではなく、庇うように強く抱きしめる。
塔の頂上にて、「完璧な世界の卵」はゴッドハンドの影の姿の前に定位置へと収まり、超自然的なクライマックスの幕開けを象徴します。
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