夜の砂浜でキャスカは謎の黒髪の少年を見つける。少年がキャスカやガッツと家族のように打ち解ける中、ガッツはかつての魔の赤子を思い出す。少年と赤子の繋がりも、沖合に浮かび上がるワニのような目にも気付かないままだった。
希望ある知らせを伝えたドクロの騎士は、「ガッツの望むことがキャスカの望むことと同じとは限らない」という忠告を残して去っていく。ガッツとシールケが気づかないうちに、キャスカは小屋を出て海岸へと向かい、波打ち際に立つ小柄で全裸の長髪の少年と出会う。二人はただじっと見つめ合う。イシドロのサラマンダーの短剣の明かりを頼りに捜索していたファルネーゼ、セルピコ、パック、イシドロは、マントに包まれた子供を膝の間に抱きかかえ、ともに海を見つめるキャスカを見つける。ガッツとシールケも合流するが、迷子か強盗に遭ったのだろうと推測するばかりで、誰も少年の身元を特定できない。しかし、シールケだけは少年に異様な何かを感じ取っていた。
ガッツと少年は一瞬視線を交わすが、キャスカは守るように少年を抱き寄せる。少年が凍えないよう一行は小屋へ戻る。移動の際、ガッツは崖の上から誰かに見られている気配を感じるが、何も見えずそのままにする。小屋の中でシールケは、花吹雪く王ならキャスカを治せるかもしれないという話を含め、ドクロの騎士の知らせを皆に伝える。二人の望みが異なるかもしれないという忠告を気にするガッツが見守る中、キャスカは少年にお粥を与える。少年は話しかけるイシドロを無視し、キャスカにしがみつく。ガッツは二度少年と目が合うが、二度とも目をそらされ、困惑と苛立ちを覚えつつ目を閉じる。
その時、ガッツは背中を引っ張られる感覚を覚える。少年がマントを登って彼の肩に乗ってきたのだ。ガッツが抱き降ろそうと手を伸ばすと、その急な動きに危害を恐れたキャスカがパニックを起こして突っ込んでき、もみ合いの弾みで少年が落ちてしまう。ガッツが並べていた投げナイフの上に落ちそうになったところを、キャスカとガッツが同時に飛び出して受け止め、二人はもつれ合いながらも子供を無事に保護する。イシドロは三人がまるで家族のようだと口にする。我に返ったキャスカは少年を抱きしめてガッツに唸り声を上げ、ファルネーゼとセルピコはそれを静かに見つめる。その後、ガッツ以外の皆が眠りについた頃、彼は丸くなって眠るキャスカと少年を見つめ、2年前にキャスカが魔の赤子を産み落とした夜を思い出す。断罪の塔で見たのが最後となったあの赤子は今どこにいるのだろうと彼は思いを巡らせるが、それがグリフィスの受肉の儀式に巻き込まれたことには気づいていない。小屋の近くの海面から、一対のワニのような目が現れる。
キャスカは砂浜で謎の黒髪の少年を発見し、二人はすぐに心を通わせる。少年はガッツにも懐き、三人はひととき家族のような姿を見せる。ガッツは2年前にキャスカから生まれた魔の赤子を思い出し、その行方に思いを馳せるが、それがグリフィスの受肉に使われたことは知らない。シールケは少年に異様な気配を感じ取り、小屋の沖合にはワニのような目が浮かび上がる。
月光の少年は、本話において月明かりの砂浜の波打ち際に立っているところをキャスカに発見される、全裸で黒髪の謎の子供である。彼はキャスカや後にガッツとすぐに打ち解け、シールケも彼に異様な雰囲気を感じ取るが、その正体は明かされない。
いいえ。この話でガッツは、2年前にキャスカが生んだ「魔の子」の行く末に思いを馳せますが、その子と現在キャスカの腕に抱かれている少年との繋がりには気づいていないと作中で描かれています。
キャスカは小屋から月明かりの海岸へとさまよい出で、波打ち際に立つ小柄で全裸の黒髪の少年と出会い、ふたりはただ見つめ合った後、彼女は彼を自身のマントで包み込む。
身を寄せ合うキャスカと少年の姿を見て、ガッツは2年前の夜にキャスカが彼らの「魔の仔」を産み落としたことを思い出し、その子が今どこにいるのかと思いを巡らせる。
このエピソードは、ガッツ一行に迫りつつある危険を暗示するように、小屋の近くの水面から顔を覗かせる一対のワニの目で締めくくられる。
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