柱の立ち並ぶ決闘は知恵の比べ合いとなり、セルピコはドラゴンころしの圧倒的な間合いに対して狭い広間を巧みに利用する。狂戦士化したガッツからファルネーゼを守る決意に駆られたセルピコは、最後の柱と崩れかけたアーチを利用して巨大な大剣を抑え込む精巧な罠を仕掛ける。
ガッツの最初の横薙ぎは柱一本をなぎ倒し、セルピコが盾にした次の柱に突き刺さる。踏み出したセルピコに対し、ガッツは義手で突きを弾かざるを得なくなるが、それでも頬に浅い傷を負わされる。返しの薙ぎ払いはさらに2本の柱を絶ち切るが、セルピコが身を隠した3本目の柱は耐え抜き、ドラゴンころしは再び固く挟まる。ガッツが唐竹割りを見せると、低い天井が剣の先を引っかけて速度を殺し、セルピコは腕にかすり傷を負うだけでかわし切る。
柱が間もなく尽きることを察したセルピコは、ガッツが突きの攻撃に出ると賭け、その予測は的中する。レイピアの鍔で僅かに軌道を逸らしてガッツの手元を狙うが、ガッツが逆手に持ち替えていたため義手に阻まれたことに手遅れになって気づく。ガッツの動きが止まり、闇の獣が彼の心に侵食し始める中、セルピコは身を翻して間合いを取り、再び剣を構えるのだった。
戦いの中でセルピコは、かつての平静だった自分、どんな状況にも折り合いをつけ世の中の不条理を受け入れいていた自分を振り返る。「黒い剣士」との出会いがそれ変え、ファルネーゼ同様自分もまたガッツの影響下で変貌しつつあることを自覚する。何より、万が一狂戦士の暴走が起ころうとも、ファルネーゼをガッツの手で死なせるわけにはいかないと心に誓う。
恐怖に怯える子供たちが見守る中、ガッツは残りの柱を打ち砕き、ついに二人の間には一本の柱を残すのみとなる。ガッツが振るった瞬間、セルピコは隠れることなく柱の頭頂部の装飾を掴んで剣の軌道の上に身を躍らせ、柱が粉砕される中で無傷で回避する。これこそが彼の狙いであり、その最後の柱はガッツの真上にある石造りのアーチを支えていたため、頭上から落石が始まり出すのだった。
「決闘」では、ガッツとセルピコが柱の立ち並ぶ場所で戦いを続け、ガッツが次々と柱を粉砕する一方で、セルピコはレイピアと狭い空間を利用して的確な切り傷を与え、最終的に崩落する石造りのアーチの下にガッツを閉じ込めます。
『決闘』において、セルピコはガッツを誘い込んで柱を次々と破壊させ、残り一本だけにさせる。そして剣の軌道よりも上方へ登ることで、ガッツ自身に最後の柱で支えられていた石造りのアーチを気づかぬうちに崩壊させる。
「決闘」のエピソードでセルピコが戦うのは、ガッツが狂戦士の衝動に身を任せた場合にファルネーゼが傷つけられるのを断固として防ぐためであり、ガッツとの出会いがファルネーゼだけでなく自分自身をも変えたのだと実感しています。
「決闘」のエピソードで、ガッツはアーチが崩れ落ちる際に「ドラゴンころし」の腹で頭部を庇い、その大剣の一振りで落下する石材とセルピコのレイピアの突きを同時に薙ぎ払います。
「決闘」は漫画『ベルセルク』の第257話(千年王国の鷹篇・聖魔戦記の章の一部)であり、2005年5月27日発売の『ヤングアニマル』第11号に初めて掲載されました。
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