ガニシュカの霧が引いていく中、ゾッドは疲弊したガッツとの決闘を延期し、セルピコはガッツが化け物同士の争いなど気にしていないことを思い出させて対立を収める。満身創痍の一行は倒れた剣士をロデリックの船へ向かう小舟に乗せる。離れた崖の上からはグリフィスが見守っている。
ヴリタニス市内では防衛隊がダーカと街の霧が薄れていることに気づき、一方でダイバは別のクシャーン軍艦に撤退し、ピシャチャやダーカを収容するために留まることなく見殺しにする道を選ぶ。ガッツの仲間たちが激突の現場へ駆けつけると、ゾッドが最初に立ち上がり闘いの開始を要求するが、ガッツは意識が朦朧としておりドラゴンころしを杖代わりにしてようやく身を起こす始末である。互いに戦える状態ではないと見たゾッドは、両者の傷が癒えるまで決闘を延期する。ガッツを喰らおうと別の使徒が急降下してくると、ゾッドはその首を掴み、自分たちの命令はクシャーン帝国と戦うことだと諭す。
ゾッドが去ろうとすると、ガッツはグリフィスが近くにいるのかと尋ねる。その問いに興味を示したゾッドは、市内でグリフィスに手を出すようなことがあればガッツを殺すと警告する。二人が睨み合う中、セルピコが割り込み、化け物同士の喧嘩に関わるつもりはないというガッツ自身のガニシュカへの言葉を思い出させる。ガッツは一行を見つめ、納得してゾッドを去らせ、ゾッドは他の使徒たちとともに立ち去る。
一人になると、ガッツは過労から突如崩れ落ちる。イシドロが無事な小舟を見つけ、一行は意識のない剣士をロデリックの船へと運ぶため乗り出すが、ボーンビアードの海賊と戦った毛布にくるまれた眠る騎士がすでに乗っていることには気づかない。他の者たちが港を離れて舟を漕ぐ中、ファルネーゼは両親を心配して破壊された街を振り返り、彼女とシールケは血に染まったガッツを手当てする。舟がロデリックの船に近づく中、ガッツは遠くの崖から自分を見つめる一人の騎手・グリフィスの姿を一瞬目撃し、再び意識を失う。
『ベルセルク』における船編(boat arc)とは、千年帝国の鷹篇のヴリタニスでの戦いに続く航海パートのことである。「出航」から始まり、グリフィスが遠くの崖から見守る中、ガッツの仲間たちが意識を失った彼の体をロデリックの船へと向かう小舟に乗せる場面から描かれる。
両者ともに疲弊し負傷しており、戦える状態ではないため、ゾッドは決闘を延期する。彼はガッツに対し、互いの傷が癒えるまで決着は預けると告げる。
「出航」にて小舟の中で毛布をかぶって眠っていた騎士は、以前ボーンビアードの海賊たちと戦った戦士アザンであり、この回で密かに再登場を果たしている。
小舟がロデリックの船に近づく中、ガッツは再び意識を失う直前に束の間目を覚まし、遠くの崖の上から見つめる一騎の騎士、グリフィスの姿を目にする。
セルピコはガッツとゾッドの間に立ち、自分はバケモノ同士の争いに関わるつもりはないという、ガッツが以前ガニシュカに対して口にした言葉を本人に思い出させる。
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