村人たちの身を案じるイスマは、かつて自分の生まれを馬鹿にしていた二人の子供を見つける。彼女は二人に駆け寄るが、シールケはその変装を見破る。彼らは人の姿をした触手だった。襲いかかろうと正体を現した化け物に対し、イシドロが飛び込んで二体同時に攻撃し、続いてシールケが満月によって威力を増した髪の攻撃で焼き払う。彼女はイスマに、触手は変貌させられた人々であり、ガッツたち以外に島に人間の気配はないと告げる。
シールケは、イスマの母親が遺した魔除けのお守りには本物の魔を払う力があり、それゆえナメクジの化け物が彼女を避けたのだと説明する。膝をついたイスマは、村人たちのことが好きではなかったものの死んでほしいと願ったわけではないと漏らし、島唯一の生き残りとなった重圧に打ちひしがれる。イシドロはイスマにかっこいいところを見せようと戦いに加わろうとするが、シールケは彼を制し、狂戦士化して敵味方の区別がつかなくなっているガッツの邪魔になるだけだと忠告する。彼女はヴリタニスで彼の正気を保つために「狂戦士の甲冑」に入り込んだときのことを思い出す。
イシドロとイスマに自分の肉体を守るよう頼み、シールケは幽体となってガッツへ一直線に向かうが、甲冑に弾き返され意識を押し戻されてしまう。ガッツが容赦なく触手を虐殺し、髭髑髏が形勢の不利に狼狽する中、キャスカが突如何かに向かって駆け出し、ファルネーゼがその後を追う。落下してきたナメクジがセルピコを足止めする。ガッツはキャスカに迫るナメクジを退治し、その死骸の上に立って彼女を見つめる。仲間のシルエットが彼の中に攻撃衝動を呼び起こす中、キャスカの方向から新しい声が彼に届く。彼は彼女の姿をはっきりと捉えるが、その声はヴリタニスの砂浜に現れたあの炎の怪物のものと同質であり、怪物は彼の胸へと手を伸ばす。
シールケは満月の力で強化された髪の攻撃で二体の擬態触手を撃破し、母親の魔除けのお守りによって免れたイスマを除き、村人全員が触手へと変貌したことを確認する。幽体となって狂戦士化したガッツに接触しようとする彼女の試みは甲冑に弾き返される。キャスカはファルネーゼに守られながら駆け出し、ガッツはキャスカを脅かすナメクジを討ち取る。ヴリタニスの炎の怪物が再び現れ、キャスカを通じて語りかけ、ガッツの胸へと手を伸ばす。
このエピソードにおいて、満月は幽界のエネルギーを増幅させてシールケの魔術を強化するとともに、謎の炎の怪物や、ガッツへ手を伸ばす黒髪の「月光の少年」の出現と重なっている。
シールケは、村人たちが全員触手に変貌してしまったこと、そしてイスマだけが母親の遺した本物の魔除けのお守りのおかげで難を逃れたことを確認します。
ヴリタニスの時と同様に、シールケが光体を暴走したガッツに送り込んで精神を静めようとするが、狂戦士の甲冑に拒絶され、意識を弾き返されてしまうため。
キャスカが突然一行から駆け出し、ファルネーゼが後を追う。ガッツは彼女を脅かすナメクジ状の魔物を退治するが、ヴリタニニスの海岸に現れた炎の怪物が再び姿を現し、キャスカを介して語りかけながら彼の胸元へと手を伸ばす。
本作は漫画の第316話であり、「ファンタジア篇」の一部として2010年10月22日発売の「ヤングアニマル」第21号に初掲載されました。
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