人面樹は「生贄」という言葉を唸りながら挟み撃ちするように襲いかかるが、ガッツは空中で枝を斬り払い、驚異的な速さで跳び退く。彼は猛攻をかわし続けるが、幹の中央にある顔の直前で枝の群れに拘束されてしまう。ガッツは負けたかのように頭を垂れるが、狂気じみた笑みが彼の意図を物語っていた。彼は義手を顔の口の中へと押し込んでいたのだ。スイッチを引くと前腕の大砲が露わになり、砲弾が幹の背面を吹き飛ばし、振り下ろされた大剣が残された部位を真っ二つに引き裂く。
ジルは残骸から悪霊たちが立ち上る光景を、呆然とした恐怖の中見つめる。振りの反動で仰向けに倒れたガッツが見上げると、雲が切れ、3日ぶりに太陽の光が差し込み、その光線が悪霊たちを消し去っていく。樹皮に残っていた一匹の悪霊が少女に飛びかかると、ガッツと渋々旅を共にする小さな妖精パックが投げた栗の殻が命中する。ジルは悲鳴を上げ、彼が「霧の谷」から来た者に違いないと口走るが、そこはガッツもパックも知らない場所であった。
『ベルセルク』第96話において、霧の谷の妖精たちは、逃亡する山賊の一団を呑み込む突如発生した霧の天幕に群がる、翼を持ち光の尾を引く存在として描かれる。彼女たちのリーダーであるロザリーヌは、ガの触角と翼を持つ少女ほどの姿で初登場し、盗賊たちにおとぎ話の世界へ迷い込んだのだと告げる。
第96話にて、ガッツは魔に侵された大木の持つ中央の顔の口内へ義手を突き込み、前腕部に仕込まれた大砲を発射して幹を撃ち抜いた後、上段からの斬撃で止めを刺す。
第96話では、ガッツが異形の樹を破壊した直後、3日ぶりに雲間から陽の光が差し込み、その光線によって残骸から湧き出ていた悪霊たちが消滅する。
パックはガッツと渋々行動を共にする小さな妖精で、第96話で救出された少女ジルに襲いかかる霊を栗の殻を投げて撃退する姿が初めて描かれた。
ロシーヌは第96話の終盤で初登場し、突如生じた霧の妖精たちの中に蛾の触角と翼を持つ少女大の姿で現れ、逃走する盗賊たちに対しておとぎ話の世界に迷い込んだのだと語りかける。
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