ザ・フールは『スターダストクルセイダース』におけるイギーのスタンドで、すべて砂で形成され、ワイルドカードを象徴するタロットカードに因んで名付けられた獣。操られた砂の集まりに過ぎないため、真に傷つけられることはないが、イギーはその砂をグライダー、盾、さらには本物そっくりの囮へと造型する。
一般的なスタンドとは異なり、ザ・フールは自前の精神的肉体を持たない。イギーは周囲の砂や塵を集めて構築するため、スタンド使いに限らず誰にでも視認できる稀有なスタンドとなっている。本質的には、土によって形成された姿である。通常かつ本来の姿と考えられる形態は、車のシャーシと掛け合わされた機械的な四足歩行の生物であり、後脚は分厚い車輪、前脚は爪のある機械的な脚で、足先と本体を結ぶ2〜3本のケーブルが張られている。顔は8〜9本の羽で飾られた威嚇する部族の仮面であり、荒木飛呂彦は動物と自動車の融合と表現している。配色はメディアによって異なるが、腹部と肩は一貫して漆黒であり、カラー版漫画では頭部と腕が鮮やかな黄色、アニメではグレー、OVAでは岩のような茶色で描かれ、羽飾りは白を保っている。このスタンドはタロットの「愚者」に対応しており、新たな始まり、無垢、そして予測不能なワイルドカードを象徴する。
最も単純な方法がしばしば最善であることの証明と評されるように、このスタンドはシンプルなコンセプトと高い柔軟性を兼ね備えている。イギーは砂の山からスタンドを立ち上げ、その砂を思いのままに操作する。その砂は通常の砂とは異なり、水に濡れても平気であり、モハメド・アヴドゥルが炎を操るように密度を変化させて物体を固定することもできる。スタンドは宿っている砂そのものに過ぎないため、攻撃しても単に土を叩くだけとなり、どのように攻撃されてもイギー自身がダメージを受けることはない。さらに、ヴァニラ・アイスを欺くためにDIOの姿を模したような生きている精巧な囮から、グライダーや防護ドームのような実用的な道具に至るまで、頭に描いたあらゆる形に変形させることができ、偽装をより本物らしく見せるために砂の色を変えることさえできる。
ザ・フールのスタンド使いは、第3部『スターダストクルセイダース』でエジプトへの旅に同行したボストンの野良犬、イギーである。大半のスタンドとは異なり、ザ・フール自体には実体となる霊的な体がなく、イギーが砂や土を用いて完全に形作っている。
「ザ・フール」はシンプルでありながら強力なスタンドとして広く評価されている。空条承太郎も、シンプルだが恐ろしいスタンドだと率直に感嘆しており、砂を攻撃してもイギーに決定的なダメージを与えられないため、自分でも勝てるかどうか疑問視していた。
ザ・フールは単純な概念でありながら極めて高い柔軟性を備えており、全身が砂で構成されているため攻撃を受けても本質的な傷を負わない。イギーはこれをグライダー、盾、リアルな囮、あるいは機械的な四足歩行の姿に変形させることができ、単なる砂という素材の印象を遥かに超えた能力を発揮する。
「ザ・フール」は自身を構成する砂そのものに過ぎないため、攻撃しても砂を叩くだけであり、スタンドがどのように攻撃されてもイギー自身が傷つくことはない。また、その砂は水に濡れても影響を受けず、密度を変化させて物体を固着させることもできる。
イギーはザ・フールを用いて、ヴァニラ・アイスを欺くためにDIOの姿を模倣するなど、生きているかのような囮を作り出してきた。また、砂の形を変えてグライダーや身を守るドームなどの便利な物体を作り出し、色も変えて変装の精度を高めることができる。
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