新加入のジョルノを含めても構成員数は757名と千人に満たないものの、パッショーネはイタリア最大級の勢力を誇るギャング組織である。本拠地はナポリにあるが、ローマやベネチアなど各地に構成員を配置している。組織の指揮系統は「ボス」としてしか知られないディアボロを頂点に厳格に構成されており、参謀を通じて各地区の幹部(カポ)へと指令が伝達される。各幹部はそれぞれのナワバリを持ち、麻薬密売、暗殺、護衛、情報収集など特定分野に特化したチームを統括している。中でもよく知られているのが、暗殺専門の「暗殺チーム」と、ボス直属の「親衛隊」である。
組織の本質は徹底した秘密主義と内部の腐敗にある。ボスであるディアボロは代理人を通じてのみ指令を下し、誰一人として自分の素顔を見せず、自らの過去や身元を示す形跡を徹底的に消去している。実の娘であるトリッシュを殺害するために連れてこさせようとしたことからもその徹底ぶりが窺える。彼の正体を探ろうとする者は裏切り者とみなされ、見せしめとして残忍に処刑される。組織内の統制は緩やかで、汚職や内部抗争が絶えず、構成員の忠誠心は自分の所属チーム内に留まることが多い。そのため、過剰な欲望や、かつて禁止されていたはずの麻薬密売に手を染めたことへの反発から、ボスに対する謀反が絶えず企てられている。また、入社試験において「矢」で射抜くという過酷な儀式を行うことで、弱者を淘汰し、組織内に多くのスタンド使いを作り出している。
1980年代後半(1986年頃)にディアボロによって設立されたパッショーネは、表向きは麻薬撲滅を掲げながら裏で広大な麻薬ルートを牛耳ることで急速に勢力を拡大した。しかし、ジャン・ピエール・ポルナレフが「弓と矢」の調査を開始したことで潜伏を余儀なくされ、さらにソルベとジェラートが見せしめとして残酷に殺害されたことで暗殺チームがボスへの憎しみを募らせるなど、崩壊の種は早期から蒔かれていた。2001年、ボスが自らの正体を消し去るために娘のトリッシュを連れてくるよう命じたことから、『黄金の風』の物語が動き出す。
同年3月、麻薬密売を憎みボスを倒す志を抱いたジョルノ・ジョバァーナが組織に加入し、ブローノ・ブチャラティと共闘関係を結ぶ。幹部のポルポが再起不能となったことでブチャラティが幹部に昇格し、トリッシュの護衛任務を命じられるが、ボスの真の目的が娘の抹殺であると知ったチームは反旗を翻す。ボスの正体を追う旅はサルディニア島からローマへと続き、そこでポルナレフのスタンドが矢によって「チャリオット・レクイエム」へと変化する。ブチャラティの犠牲と引き換えに矢を手に入れたジョルノは、「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」を発動させ、ついにディアボロを無限の死のループへと叩き落とした。ディアボロの敗北後、ジョルノは矢をココ・ジャンボ内に保管し、パッショーネの新たなるボスとして君臨する。その後の物語はスピンオフ小説等で描かれており、フーゴによる麻薬チーム残党との戦いを経て、彼がジョルノへの忠誠を誓う結末を迎える。
パッショーネは『黄金の風』の物語の舞台となるナポリのギャング組織です。姿を隠したボスであるディアボロによって結成され、徹底した秘匿性と、組織内に異例の多さでスタンド使いが存在することが特徴です。
パッショーネの主な構成員には、創設者のディアボロ、ジョルノ・ジョバァーナ、ブローノ・ブチャラティ、ブチャラティチーム、そして暗殺チームなどが含まれます。ジョルノが加入した時点での組織の構成員数は757人でした。
ジョルノ・ジョバァーナは、正体不明のボスであるディアボロを倒し、組織の麻薬取引を撲滅する目的でパッショーネに潜入した。「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」でディアボロを撃破した後、ジョルノは組織の新たなボスへと上り詰めた。
ディアボロの敗北後、ジョルノ・ジョバァーナはパッショーネの2代目ボスに就任し、事実上ギャングの統率権を握りました。
パッショーネの名前は、イタリア語で「情熱」を意味する言葉に由来しています。
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