第7期は二つの別れとともに幕を閉じる。トガヒミコは残された自らの血液を使い切って自分に手を差し伸べてくれた少女を救い、無個性の男は自作のスーツを身に纏い、不敵な笑みを浮かべながら史上最強の敵の立ち塞がる道へと足を踏み入れる。退屈した敵こそ、隙が生まれるからだ。
最後の分身たちが空へと散っていく。不完全に形成された1体の分身がホークスの肩を切り裂いて消滅し、疲弊しきったヒーローはその傷と背後にある復讐の怒りを静かに受け止め、気を失う直前にオリジナルの男を「いい奴だった」と称える。トガヒミコは壊れた採血器をかき集め、自身のナイフが何を意味していたかを認める。それは大好きな人たちの真似をしようとした試みであり、自分を受け入れない世界への怒りへと歪んでしまったものだった。「変身」の反動で彼女は打ちひしがれる。がれきの向こう側では、ウラビティが大量出血で意識を失いかけながらも、覚醒した「無重力」で仲間たちを安全に降ろすために必死で意識を保っていた。流れた血を口にしたヒミコは不完全に彼女へと変身し、この少女を絶対に死なせないと決意する。
姿だけでなく血液型もコピーした彼女は、タンクの針を双方の腕に刺し、泥花市でトゥワイスが自身を救った際と同じ応急措置でウラビティに輸血を行い、針を折って傷口を縫い合わせる。刑期を終えても「血を与える約束」が残るのだろうかと思いを巡らせ、ウラビティに「普通のヒーローらしくしていればよかったのに」と語りかけつつも、かつて荼毘が実家とともに焼き払った思い出を消させないでいてくれたことに感謝する。傍らに横たわり、刺したことや叫んだことを謝罪しながら、手を差し伸べられたことで心が今までになく軽くなったとヒミコは語る。もっと早くこの気持ちを知っていれば、血を奪うのと同じくらい与えることも喜びになれていたのかもしれない。どちらにせよ、彼女は自分が選んだ人生を全うした。どこにでもいる普通の女の子として、世界一可愛い笑顔を残して。
その20分前、井戸水市にて、オールマイトはオール・フォー・ワンの飛行ルートの下で待ち構えていた。サー・ナイトアイの最後の予知は彼が敵との戦いで凄惨な死を遂げることを示しており、オールマイトはその瞬間が来たと悟るが、かつての相棒が敵の若返りまで見通していたかは疑問に思う。アタッシュケースとハーキュリーズのパーツが合体して「アーマード・オールマイト」が組み上がり、彼は不敵に笑う。ハーキュリーズは戦闘映像を塚内直正に送信し、ラブラバは「これはデクの時間を稼ぐための公開処刑中継だ」という警視の反対を押し切って世間に配信する。オール・フォー・ワンはその笑みを無視できず、激怒して襲いかかる。続いて繰り広げられたのは、無個性の男が生徒たちの技名を借りて敵を圧倒する戦いだった。「レッドライオット」の装甲がレーザーを防ぎ、「黒鞭」のケーブルが拘束し、「チャージボルト」の電撃が巻き戻しを乱し、「セロファン」が手繰り寄せ、「シュガーマン」を踏み台にしたシュートスタイルスマッシュが叩き込まれ、「ピンキー」の強酸注射器が身体を蝕む。敵を摩耗させ個性を奪ってきた男に対し、オールマイトは「自分からは何も奪えない」と指摘し、かつて若き志村菜奈に弟子入りを乞い、「平和の象徴が必要であり、無個性の少年にできるのはそれしかない」と訴えたことを思い出す。タトゥイン駅の廃墟へ吹き飛ばされた彼は、かつて自身の後継者が自分に同じ問いを投げかけたあの屋上の見える場所に降り立つ。さらに彼は仕掛けた罠が優位に働いていることに気づく。ダメージを負うほど巻き戻しの薬の進行が早まり、オール・フォー・ワンは幼くなっていくのだ。オールマイトは笑い、「ウラビティ&インゲニウム」のスラスターを全開にし、遠く離れた場所で面影の熱を感じ取ったデクが自身の名を叫ぶなか、1-Aの生徒たちに力を貸してくれと呼びかけるのだった。
第7期はこの第21話(通算159話)で幕を閉じ、原作の第395話から第398話までを描いている。日本では2024年10月12日、英語圏では10月26日に放送された。
原作でスーツのアタッチメント名が「ダークシャドウ」と表記されていた件について、堀越耕平は作者コメントで誤りであったと認めており、アニメでは「ツクヨミ」へと修正されている。また、アニメでは過去のオールマイト対オール・フォー・ワンの再戦シーンの回想や、スーツ内部を示すホログラム表示が追加され、敵が雄英への進行ルートを外れた際に塚内が涙を浮かべる演出が加えられている。
構成の順序変更も行われている。オールマイトが敵の戦闘スタイルを批判するタイミングが、シュートスタイルスマッシュへの移行時ではなく「チャージボルト」発動中に変更され、「ピンキー」による若返りの笑いの最中の回想がカットされた。さらに、スラスター展開時の宣言は1-Aの生徒たちへの直接的な訴えに変更され、雄英天空の棺からデクを見守るチャージボルトで終わるモンタージュへと繋がっている。
第159話「"個性"無き戦い」は、『僕のヒーローアカデミア』TVアニメ第7期の第21話にあたる最終話であり、最終決戦編を締めくくるエピソードである。
第159話(第7期最終話)では、トガヒミコが輸血によってウラビティを救うために自らの命を捧げます。一方、無個性となったオールマイトは新たに投入されたアーマード・オールマイトスーツを着用し、デクと雄英高校を守るため、オール・フォー・ワンの気を引きつけて若返らせる時間を稼ぎます。
第159話において、トガヒミコは「変身」の「個性」を使ってウラビティの血液型に変化し、自身の装備の針を互いの腕に刺して輸血を行い、傷口を縫い合わせることで、自らの命と引き換えにウラビティを生き延びさせた。
アーマード・オールマイトとは、オールマイトのアタッシュケースとサポートシステム「ハーキュリーズ」から構成されるパワードスーツのことで、第159話のオール・フォー・ワンとの戦闘で初めて披露された。
第159話において、“無個性”のオールマイトは、「レッドライオット」の装甲パネル、「黒鞭」のケーブル、「チャージズマ」の電撃、「ピンキー」の酸注射器など、生徒たちのヒーロー技を模した装備を駆使してオール・フォー・ワンを追い詰め、敵を引き延ばすことで「巻き戻し」による若返りを加速させます。
第159話についてもっと知りたいですか?Fandomのドラゴンボールウィキにコミュニティノート付きの専用ページがあります。
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