第1セットの決着は、観客が後になってようやく理解する策略によってもたらされる。梅雨は自らの粘液を人使と電気に塗りたくり、獣郎太が頼りにする個々の匂いを消し去ることで、接近する3人全員を単一のカエルの匂いの標的として誤認させたのだった。映像を観ていた実と出久は、USJ襲撃事件の際に梅雨が自分の“個性”について語ったことを思い出してその仕掛けを見抜く。
電気のポインター(サポートアイテム)が獣郎太に付着しており、それが敵の位置を特定する3人の唯一の手がかりとなっていた。茨は太いツタの群生を繰り出して対抗し、飛竜はすぐにトラッカーを発見する。彼女は電気を繰り寄せて積層したツタの殻の中に閉じ込め、自チームを彼の電流から絶縁する。電気は殻の僅かな隙間から放電を通そうとするが、着弾の直前に飛竜が“鱗”でポインターを弾き飛ばし、茨は彼を完全に密閉する。
電気を失うことこそが狙いだった。球体にツタを使い果たした茨に対し、人使は人工声帯を通じて飛竜の声を借り、彼女は従うべきでない指示に応答してしまう。一度騙された獣郎太は言葉で返答することを頑なに拒み、敵の方角を大雑把に指さすのみにとどまる。飛竜は茨の目を覚まさせようと鱗を発射するが、梅雨の舌が彼女を先に連れ去る。
梅雨は獣郎太に最大の脅威と見なされる前に、彼を蹴り飛ばす。獣郎太は代わりに一致する2つの匂いの動きから人使を追跡し、狭い配管群を爪でかき分けて彼に迫る。イレイザー・ヘッド仕込みの操縛布さばきで頭上にパイプを落とされても、彼はほとんど怯まない。梅雨は飛竜を獣(獣郎太)に向けて投げつけることで仲間を救う。飛竜は避けるよう叫ぶが、獣郎太は再びボイスチェンジャーによるものと思い込み、両者の頭部が激しく激突して二人とも気絶する。
人使、電気、梅雨、そして依然として洗脳下にある茨は、気絶した二人を牢へと引き行進する。観客席から実と出久は、人使の実力と、不慣れな“個性”でこのセットを制した機転を称賛する。人使はその称賛を受け流し、己の力でプロになると語る。
合同訓練戦の第1セットが決着を迎え、A組が勝利を収める。
梅雨の粘液が獣郎太の「獣」による優れた嗅覚を欺く匂いのマスクであったことが判明し、USJでの彼女の説明への伏線回収となる。
電気の捕獲は、茨のツタの放出量を消耗させ、人使と梅雨に隙を作るための計画的な犠犠であったことが明かされる。
人使は人工声帯で飛竜の声を模倣して茨を洗脳し、後に同じ不信感が原因で獣郎太が本物の警告を無視した結果、自分と飛竜の両方が気絶することになる。
第197話『“個性”ワンダーランド』では、1年A組が連携した作戦を展開して1年B組チームを破り、合同訓練の第1試合に決着がつく。
第197話で、蛙吹梅雨は心操人使と上鳴電気に自身の粘液を塗りつけて個々の匂いを消し、「獣化」によって強化された宍田獣郎太の嗅覚を誤認させ、3人全員を1つの標的として認識させた。
第197話では、上鳴電気の捕獲が計算された犠牲であったことが明かされ、塩崎茨のツルを消耗させて心操人使と蛙吹梅雨に隙を作り出すための狙いがあったことが判明する。
第197話で、心操人使は鱗飛竜の声を模倣して塩崎茨を洗脳し、その後、宍田獣郎太が鱗からの本物の警告を再び罠だと思い込んで無視したため、2人は激突して相打ちとなり気絶する。
第197話は、1年A組が合同訓練戦の第1戦で勝利を収めて終わる。
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