
劇場版第2作。教員もバックアップもない平和な離島「那歩島」に取り残された1年A組の前に、8つの「個性」をストックした不治のヴィランが現れる。クライマックスでは緑谷出久から爆豪勝己へ「ワン・フォー・オール」が譲渡されるが、これは原作者の堀越耕平が原作の最終回用に考えていた構想を再利用したものである。
アニメーション制作はボンズが担当し、劇場版第2作My Hero Academia(僕のヒーローアカデミア)では第1作の主要スタッフ陣が全員再集結した。監督の長崎健司、脚本の黒田洋介、キャラクターデザインの馬越嘉彦、音楽の林ゆうき、原案・総監修の堀越耕平が務め、東宝が104分の本編を配給。Weekly Shonen Jump(週刊少年ジャンプ)2019年17号にて解禁され、日本国内では2019年12月20日、北米およびイギリスでは翌2020年2月26日に公開された。
企画は第1作Two Heroes(2人の英雄)の公開初日にスタートし、今回は堀越が当時原作の担当編集者であった頼富亮典とともにプロットの構築や脚本の詳細に深く携わった。コンセプトは「1年A組全員が圧倒的な強敵に立ち向かう」というものであり、出久と勝己が二人で「ワン・フォー・オール」を行使するラストシーンは、堀越がかつて原作の最終回の構想として温めていた案を採用したものである。第1作を最高傑作と自負していた堀越はそれを超えるべく、前作のウォルフラム一味を超える敵としてナインや異形のヴィラン・キメラなどをデザインした。
アニメの放送ラインとは異なり、時系列は原作の「異能解放軍編」直後に位置づけられている。これはワン・フォー・オールの成長度合いから堀越が継承を描くに最適だと判断したためである。この設定により、アニメ本編に先駆けてホークスなどのキャラクターが登場した。主題歌はsumikaの「ハイヤーグラウンド」、挿入歌にはメイケイラ・フィリップスの「Might+U」が使用された。日本の入場者特典『Vol. Rising』には、ナインがどのようにして「オール・フォー・ワン」の個性を手に入れたかを描いた堀越の描き下ろし漫画が収録された。
冬のチェイスシーンから物語は始まる。プロヒーローたちが生命維持装置タンクを運ぶ敵ヴィラン連合のトラックを追撃するが、エンデヴァーの炎によってヴィランたちは泥のように溶け、トゥワイスの分身であったことが判明、タンクも空であった。タンクの主であるナインはすでに森の中へ脱出し、キメラ、マミー、スライスと合流して実験の成功を伝えていた。
一方、1年A組は校外ヒーロー活動推薦プロジェクトの一環として那歩島で独自のヒーロー事務所を運営し、トラクターのバッテリー切れや迷子のペット捜索などの要請に対応していたが、勝己は一切の協力を拒んでいた。出久は戦闘向きではない「個性」を持ちながらもヒーローに憧れる少年・島乃活真と親しくなるが、弟想いの姉・真幌からは警戒される。遠く離れた場所で、ナインは活真たちの父親の個性「細胞活性」を強奪するが、血液型の拒絶反応(A型にしか作用せずナインはB型)を起こす。個性は遺伝することから、ナインは息子の活真を標的に定める。
ヴィランたちはフェリーを港に突っ込ませて島の通信を遮断する。ナインの走査によって活真が適合者であると確認され、奪い取った複数の個性によって出久と勝己は打ちのめされるが、ナインの細胞崩壊が進んだことでヴィラン側は一時撤退する。活真は倒れそうになりながらも二人を治療する。活真を引き渡すことを拒む1年A組は、島民を白山の洞窟へ避難させ、病によって個性の使用に限界のあるナインのスタミナを削る作戦を立てる。百の大砲がヴィランを分断し、暴走した常闇のダークシャドウがスライスを打ち破り、焦凍がキメラを内側から氷漬けにするが、ナインは生命維持薬を自らに投与し、残された全てを破壊する。
追い詰められた出久は勝己に「ワン・フォー・オール」を譲渡する。二人は炎の嵐を吹き飛ばし、爆破とフルパワーの「セントルイス・スマッシュ」の合体攻撃でナインを海へと叩き落とし、借り物の力は消え去る。後に八木俊典が出久を診察すると、見知らぬ者を救うために身を差し出した出久から離れることを「個性」自体が拒んだため、出久の内にまだ火種が残っていることを発見する。瀕死のナインのもとに死柄木弔が現れ、彼が望んだ世界を継承すると告げて崩壊させる。目覚めた勝己には、ワン・フォー・オールを保持していた記憶が残っていなかった。
日本国内で約1,510万ドル、アメリカとカナダで1,350万ドルを記録し、世界累計興行収入は約2,870万ドルとなった。Box Office Mojoでの記録値は2,918万7,012ドルである。
日本でのオープニング週末3日間の興行収入は4億2,200万円(約386万ドル)で初登場3位を獲得した。公開2週目も3位を維持し、3週目に4位、4週目に7位へと推移、5週目の週末でトップ10圏外となったが、後に一時9位へと再浮上し、公開9週目までに前作の累計興行収入を突破した。
全米公開初日は1,275館で247万ドルを記録し、デイリーランキングで1位を獲得した。オープニング週末は510万ドルに達し、5日間の累計で850万ドルをあげて週末ランキング4位となった。アメリカで公開された日本アニメ映画の累計興行収入ランキングでは14位にランクインしている。
劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』は、アニメの本編エピソードの順序には直接当てはまらない。ストーリーは原作漫画の「異能解放軍編」を少し過ぎたあたりに位置しており、原作者の堀越耕平が「ワン・フォー・オール」の譲渡を描くのにふさわしいと判断した時期に設定されている。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』は、1年A組の生徒たちが那歩島でヒーロー活動を行う中、最大8つの「個性」を保持できる敵(ヴィラン)のナインが襲来する物語である。ナインは衰退する自身の「細胞活性」の「個性」に適合する血液の提供者を求めており、1年A組はナインに狙われた少年・島乃活真をはじめとする島民と島を守るために立ち向かう。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』のメインヴィランはナインであり、奪った最大8つの“個性”を蓄える能力を持つ余命いくばくもないヴィランである。彼は、自身の持つ「細胞活性」の“個性”と血液型が適合することから、少年の嶋乃活真を標的にする。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』のクライマックスでは、緑谷出久がナインを2人で倒すために、爆豪勝己へワン・フォー・オールを譲渡する。このアイデアは、原作者の堀越耕平がかつて原作漫画の最終回用に考えていた構想に基づいている。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』は世界全体で約2,870万ドルを売り上げ、そのうち日本から約1,510万ドル、米国およびカナダから約1,350万ドルを記録しました。Box Office Mojoでは総額が29,187,012ドルと記載されています。
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