
忍が生まれる前の時代、テンジは祖の国を皇帝として治めていた。何よりも平和を尊ぶ指導者であった彼は、追放された大筒木カグヤに心を奪われる。しかし、彼女の力が戦争を引き起こす脅威となった際に彼女に敵対し、その過程でハゴロモとハムラの父となった。
忍の誕生以前の時代に生きたテンジは、国境を巡って彼の国と争いながらも、祖の国の玉座に就いていた。彼の臣下たちも対立する国も武力を好んだのに対し、彼は戦争の勃発を防ぐことを願い、対話と条約の締結を推し進めた。カグヤの到来がすべてを変えた。「星から」来たと聞いて驚いたものの、彼女が自分と同じように平和を願っていると口にした瞬間、彼は彼女に心を開いた。彼は彼女を自身の領地にとどめ、毎日彼女の元を訪れ、二人の関係が彼の国にまで伝わる中、恋に落ちていった。
彼の平和への決意は非常に強く、平穏を脅かす者は打ち首にすると自身の部下たちに警告するほどであった。彼の国の大臣であるスザクがカグヤを捕らえようとし、自衛のために彼女がその兵士たちを斬り捨てた際、テンジは彼女の神がかった力に恐怖を抱き、戦争が起きるくらいなら彼女を裏切ることを決意した。両陣営が彼女を捕らえようと迫る中、カグヤは神樹の実を喰らい、新たな力を得て無限月読を発動した。幻術に囚われたテンジは、彼女が自身の二人の息子を身ごもっていることに気づかないまま、彼女が何者なのかを問いかけた。
心優しく高潔なテンジは、自身の領地と人々を大切に思い、流血を避けるためなら敵と交渉の席に着くことさえ厭わなかった。彼はライバルに対する悪意をほとんど持っていなかった。例えば、彼の国がかつて偽造した地図を盾にして祖の国から領土を奪おうとした際もそうである。彼はカグヤを深く愛し彼女を守った。平和な世界という夢で結ばれた二人であったが、戦争を阻止するためには彼女を死に追いやる覚悟をしたように、最終的に彼の平和への愛はカグヤへの愛を上回ることとなった。
天璽は忍びが存在する以前の時代における祖の国の皇帝である。平和を求める統治者であった彼は、追放された姫である大筒木カグヤに恋をし、後に彼女の息子であるハゴロモとハムラの父となった。
二人は共に平和への夢を分かち合い、恋愛関係にあったことが描かれており、カグヤは息子であるハゴロモとハムラを産んでいる。天璽自身がカグヤを愛していたことも明確に示されているが、彼女の圧倒的な力が明らかになると、恐怖から最終的に彼女に背いたのは他ならぬ天璽自身であった。
いいえ、天璽はカグヤが自分の二人の息子を身ごもっていることに最後まで気づかなかった。彼女がかけた無限月読の幻術に捕らわれた瞬間も、彼はなお彼女の正体を問い続けていた。
天璽は、自分を捕らえようとした兵たちをカグヤが斬り伏せたことで彼女の神がかった力に恐れを抱くようになり、祖の国と那の国の間で戦争が勃発するのを避けるため、彼女を裏切る決意を固めた。
天璽は最終的に、戦争を防ぐためにカグヤを敵の手に渡すことを決意するが、両陣営が迫る中で彼女は神樹の実を食べて絶大な力を手に入れ、無限月読を発動し、天璽自身もその幻術に捕らわれてしまう。
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