
映画シリーズ第9作であり、岸本斉史自身が考案したこの物語は、トビの限定月読によって紡がれた鏡の世界へとナルトとサクラを放り込む。そこではナルトの両親が生きており、サクラの父親が火影になっていた。そしてメンマという名の仮面の瓜二つの人物が2人を付け狙い、それぞれにずっと憧れていた家族と向き合うことを強いる。
2012年に公開された、全体で9作目となるナルト映画であり、疾風伝に連なる6作目の本作は、2人の主人公を彼らの人生が裏返しになったようなパラレルワールドへと送り込む。シリーズ原作者の岸本斉史が構想し、キャラクターデザインを手がけた本作は、通常の独立した冒険ではなく、憧れ、家族、そしてアイデンティティに対する極めて個人的な視点に重きを置いている。
何年も前の九尾の襲撃を垣間見た後、映画は現在へと飛び、ずっと前に死んだと思われていた暁のメンバーが木ノ葉隠れの里の忍者たちと戦う。彼らはゼツのコピーであることが判明し、戦いが終わると、ナルトは仲間たちが誇らしげな家族と再会するのを見つめ、自身の孤独に思い悩む。イルカに昇格の推薦を断られたナルトは、同じく両親にうんざりしていたサクラと共に飛び出していく。トビが2人を待ち伏せし、限定月読をかけて彼らを改変された現実へと突き落とす。
この幻術の世界では、サクラの父親であるキザシが四代目火影として君臨し、ナルトはメンマという名で呼ばれ、そして彼にとって最も驚くべきことに、ミナトとクシナが生きていた。サクラは新たに見つけた自由に歓喜する一方で、ナルトは家に帰りたくてたまらなかったが、母親の抱擁によってついに見知らぬ両親を受け入れる。彼らの平和は、仮面の男が朱月の書を要求し、サクラを誘拐したことで打ち砕かれる。綱手が密かに雇った暁がナルトの助けに現れ、うちはイタチがサクラを解放する一方、悪党の正体がこの世界のナルトであるメンマであることが暴かれる。
メンマは黒九尾を呼び出し、トビの真の狙いを明らかにする。それは2人の少年を戦わせ、彼らの狐が激突することで九喇嘛が弱体化し、抽出できるようにすることだった。メンマの写輪眼はナルトの記憶を消し去るが、九喇嘛が奪われる前にサクラが彼を引き離す。そしてボロボロになった巻物を見たことで、自来也の下での修行の記憶が呼び起こされる。幻術を打ち破ったナルトは、かつて父親がしたのと同じ方法でトビを打ち倒し、サクラと共に、彼らの家族と日常が待つ現実世界へと帰還する。
2012年7月28日に日本の劇場で公開された本作は、公開初週に約380万米ドルを稼ぎ出し、すぐに10億円の大台を突破した。上映期間中には約14億6000万円まで伸び、2014年末にTHE LASTに抜かれるまで、一時的にシリーズ最高の興行収入を記録した。実写映画も含めたその年の日本国内の興行収入ランキングでは29位にランクインした。
岸本は自らこのプロジェクトの原案とキャラクターデザインを手がけた。それでも、この時間枠は漫画の確立された年表と完全には一致せず、ナルトが島亀に滞在した後に分岐しているように見える。導入となる漫画の読み切り、アニメのエピソードであるROAD TO SAKURA、いくつかのドラマCD、そして宮田由佳によるライトノベルなど、様々なタイアップ展開が公開を後押しした。
「ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-」は、トビによって限定月読にかけられたナルトとサクラが、ナルトの両親が生きていてサクラの父が四代目火影を務める並行世界へ送り込まれた後の物語であり、二人はずっと望んでいた家族や暮らしと向き合いながらトビの本当の狙いを暴いていく。
「ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-」は、原作者・岸本斉史自らが物語を書き下ろしキャラクターデザインも手がけているため、単なる寄り道的な外伝作品よりも創作面での重みを持ち、典型的な穴埋め映画とは言い難い。それでも、ナルトとサクラを並行世界へ送り込む点で漫画本編の筋からは外れている。
「ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-」は、その時系列が漫画で確立された流れときちんと一致しておらず、ナルトが亀島に滞在した後のどこかで分岐しているように見えるため、厳密な正史としては扱われていない。
メンマは映画の幻術の世界に存在するナルトに当たる存在であり、「ROAD TO NINJA」の真の敵であることが明かされる。トビは彼を操って本物のナルトと戦わせ、互いの尾獣をぶつけ合わせることでクラマを弱らせ、抜き取れる状態にしようとする。
「ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-」は日本での公開初週末におよそ380万米ドルの興行収入を上げ、最終的な興行収入は約14億6000万円に達した。これにより一時、2014年末に「THE LAST -NARUTO THE MOVIE-」に抜かれるまでナルトシリーズ最高の興行成績を記録する作品となった。
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