
『ブルーロック』通算273話では、凛が三人の守備者を突破しながらもシュートを拒み、自らの死の願望を満たしてくれるほど強大な敵を追い求める姿が描かれ、潔は目の前の怪物を論理では説明しきれないと確信する。
凛はゴールまでの間にいる全員をなぎ倒す勢いで突き進む。クロナと氷織に足止めされると時光へつなぎ、時光はネスをかわして七星へと届け、メンサーが迫る中で七星はそれを凛へと返す。氷織、クロナ、雷市の三人が壁となって立ちはだかるが、凛はその三人をすべて突破し、カイザーも潔もボールを保持したまま射程圏内へと迫る凛の姿に驚愕する。
潔がこのシュートは止められないと恐れた瞬間、凛はその好機を見送る。まだ生ぬるいと評するであろう想像上の冴と向き合いながら、凛は今ここで得点しても自分の成長にはならない、最強の敵を求めてそこへ自らの最強を叩きつけなければならないのだと決める。共に死にたいなら集まれと仲間に告げ、彼はボールをシャルルへと滑らせる。
シャルル、時光、烏、雷市は、凛がシュートを見送ったことに困惑する。ロキとノアがタッチライン際で言葉を交わし、ノアは凛を病みつきになるほど魅惑的なエゴイストだと評する。潔は、凛がU-20戦の時と同じ状態に陥っていることを見て取り、彼が何を追い求めているのか思案するが、理屈では凛を読み解けないと認め、理解不能な破壊の怪物だと呼ぶ。凛はピッチを見渡し、この場に命を賭してサッカーをしたことがある者はいるかと問いかけ、冴を超える倒しがたい亡霊の出現と、誰かが自分に命を捧げてくれることを乞い願う。
凛は複数の守備者をなぎ倒してゴール前まで迫るが、まだ進化が足りないと冴に判断されることを恐れてシュートを見送る。潔は、論理では凛を理解できないと認める。凛は、この競技に命を賭けたことがあるかと他の選手たちに問いかける。
第273話では、凛が3人のディフェンダーを突破してシュートレンジに入るが、シュートを打つことを拒む。代わりにシャルルへパスを出し、自らの死への渇望を満たしてくれるほど強い相手を求め続ける。
第273話で凛が空いたシュートコースを見送るのは、冴ならまだ生ぬるいと評するだろうと想像するからであり、今得点しても自分の成長にはならず、もっと強大な相手を探し求めなければならないと判断するためである。
第273話で潔は、論理では凛を読み解けないと認め、U-20日本代表戦で見せたのと同じ状態に凛が陥っていくのを目の当たりにして、彼を理解不能な「破壊の怪物」だと評する。
第273話で凛はピッチ全体を見渡し、この場に命を懸けてサッカーをしてきた者はいるのかと問いかけ、冴を超える無敵の幻影と、自分に命を捧げてくれる誰かを渇望する。
第273話のタイトル「破壊の怪物」は、守備を完全に突破しながらも得点を拒む凛の行動を理解できなかった潔自身が凛を評した言葉に由来している。
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