『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』第43話。雪に覆われたイシュヴァール人の隠れ里アスベックにて、ティム・マルコーと味方のキメラたちがエンヴィーと対峙し、変身能力を持つホムンクルスを無力なナメクジの姿へと追い詰める。一方、オリヴィエ・アームストロングは錬金術師が人体錬成を行ってはならない隠された理由を知り、ビドはグリードを探す旅に出る。
ブリッグズ要塞では、侵攻してきたドラクマ軍が要塞砲の爆撃を受けて壊滅し、その指揮官は裏切りなど初めから存在しなかったとも知らずにキンブリーの裏切りを呪いながら命を落とす。直後、キンブリーは煙の燻る戦場へと静かに足を踏み入れ、自らの仕事の仕上げにかかる。遥か南方のイシュヴァール人の隠れ里アスベックでは、メイ・チャンが戸惑うアルフォンスに龍脈の説明をしようと苦戦する一方、スカー、ウィンリィ、ヨキは自分たちを匿ってくれる村人たちの間で静かに受け入れられていた。
その静寂は、変装したエンヴィーをザンパノがティム・マルコーのもとへ連れてきたことで破られる。医師とキメラたちは雪の中に待ち伏せの罠を仕掛けており、メイが埋めておいた錬丹術の錬成陣がホムンクルスのみを傷つける氷の槍となって噴出する。エンヴィーは巨大な怪物へと姿を変えるが、ジェルソ、ザンパノ、スカー、メイが追い詰め、最後はマルコーが手のひらに刻まれた錬成陣をエンヴィーの賢者の石に向けて発動させて決着をつける。光の奔流が村にまで届き、光が収まると、エンヴィーは力を失い激怒しながら這い回る緑色の小さなナメクジの姿へと変貌していた。
瓶の中に閉じ込められたエンヴィーは、バスコール炭鉱の崩落事故の後にエドワードが行方不明になったことをうっかり漏らしてしまう。これを受けて一行は解散し、アルフォンスは地下道を破壊して逆錬成陣を設置するためにリオールへ向かい、スカーとマルコーはアメストリスを内側から変えるために旅立ち、メイは捕らえたホムンクルスを連れてシン国へと向かう。ダブリスでは、悲しみに暮れるビドがかつて従っていたグリードを探すため、セントラルを目指して軍用車両の底に忍び込む。中央司令部では、オリヴィエ・アームストロングが弟のアレックスと冷ややかに再会した後、ガードナー将軍に案内されて地下の秘密保管庫に入り、そこで人体錬成の禁止の真の目的である整然と並んだ人形兵の群れを目撃する。
マルコーは手のひらの錬成陣をエンヴィーの核に対して発動させ、ホムンクルスを小さなナメクジへと還元し、キメラたちがそれを瓶に封印する。問い詰められたエンヴィーはバスコール炭鉱の崩落時にエドワードが姿を消したことを明かし、これをきっかけに一行はそれぞれの目的のために別れる。スカーは瓶詰めの囚人をメイに託し、一族のためにシン国へ帰るよう促し、アルフォンスはリオールへと向かう。ガードナー将軍はオリヴィエに対し、国家錬金術の第三の忌み数が敵対する軍隊の育成を防ぐために存在することを示し、人形兵の軍団をお披露目する。
本話は原作漫画の「フラスコの中の小人」「一虫の毒」「愚者の再会」のエピソードに基づいており、アイキャッチにはマルコーの手のひらに刻まれた錬成陣が描かれている。アニメ化にあたりドラクマ軍指揮官の死の描写が変更されており、原作漫画ではキンブリーとの短い会話があるのに対し、アニメではキンブリーと会う前に砲撃で死亡する。また、ビドの過去も変更されており、ブラッドレイの関与を聞かされるだけでなく、仲間が殺戮された現場に隠れていた描写となっている。サブタイトルは、叩かれたアリが自分を叩いた手を噛むという古代アマルナ文書の一節を反映したものと考えられる。
『蟻のひと噛み』は2009年のアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の第43話であり、日本では2010年2月7日に初放送された。
「蟻のひと噛み」において、ティム・マルコーと合成獣(キメラ)のジェルソおよびザンパノは、スカーやメイ・チャンと協力し、アスベックにあるイシュヴァール人の難民キャンプでの待ち伏せ攻撃でエンヴィーを消耗させる。その後、マルコーが手のひらに刻まれた錬成陣をエンヴィーの賢者の石に向けて発動させ、このホムンクルスを蠢く無力なナメクジのような姿に変えた。
『蟻の侵食』にて、ガードナー将軍はオリヴィエ・アームストロングを司令部の地下金庫へ連れて行き、錬金術師に人体錬成が禁じられている本当の理由を明かします。それは、その禁忌の術によって作られた膨大な人形兵の列でした。
このエピソードで敗北した後に瓶の中に閉じ込められたエンヴィーは、バスコールでの炭鉱崩落事故の後にエドワード・エルリックが姿を消したことをうっかり漏らしてしまいます。
「蟻のひと噛み」は、「フラスコの中の小人」、「蟻のひと噛み」、および「父の帰還」の3つの漫画エピソードを元に構成されています。
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