通信網が切断されたため、ほぼすべての呪術師は五条が封印されたことに気づかずにいる。連携した反撃を形成するため、真実を伝える役目は虎杖とメカ丸に残された。敵陣では呪霊たちが優勢を感じ取っており、真人は宿儺の復活を後回しにし、何よりも先に虎杖を殺したいと宣言する。
帳(とばり)の外では、日下部(くさかべ)班、禪院班、七海(ななみ)班が状況を確認する。改造人間が非術師を襲い始め、渋谷の一般人の数が急減しているため、待機を放棄する命令が下される。五条を閉じ込めている最も新しい結界が、彼らを何よりも不安にさせる。以前に真人と対峙したことのある七海は、あの集団が計画なしに動くことはないと理解している。彼は猪野(いの)と伏黒恵(ふしぐろめぐみ)に一般人の救出を任せて帳を下ろした者の元へと向かい、3つの班が一斉に渋谷へ突入する。境界線の外では、伊地知(いじち)が新田明(にったあかり)と電話で連絡を取り合っていたところを重面春太(しげもはるた)に背後から刺され、血を流して倒れる。一方、裏梅(うらうめ)はスーツを着た補助監督たちを引き続き狙うよう暗殺者に命じる。
渋谷駅の地下では、羂索(けんじゃく)が、獄門疆(ごくもんきょう)を移動させるには五条の処理を完了させる必要があると観察している。真人はメカ丸の通信機の一つを見つけて破壊するが、与幸吉(むたこうきち)はすでに虎杖に対し、敵が地下5階に釘付けになっているという重要な事実を伝えていた。虎杖は一般人を守る帳を突き破り、改造人間を引き裂いて命を救うと、高いビルに登り全力で七海を叫び呼び、五条が封印されたことを街全体に放送する。
その叫びは全員に届く。あだ名に苛立ちながらもその知らせを極めて深刻に受け止めた七海は即座に計画を練り直し、一方の恵は恩師がいなくなったと知って動揺する。七海は、五条の封印は日本全体の破滅を意味すると警告する。羂索は獄門疆の周りに真人、漏瑚(じょうご)、陀艮(だごん)、脹相(ちょうそう)を集め、自分はこれを守るために残ると言い、迫り来る呪術師たちをどう迎え撃つか尋ねる。脹相の唯一の望みは、亡き弟たちの復讐として虎杖と釘崎野薔薇(くぎさきのばら)を殺すことであり、宿儺の器には手を出してはいけないという漏瑚の警告を無視し、深刻な緊張の火種を生む。真人が漏瑚をなだめ、宿儺がいなくても呪霊側がすでに優位に立っていると確信し、自分も虎杖の死を望んでいると嬉々として認め、笑みを浮かべてこの話を締めくくる。
第92話「渋谷事変・その十」では、五条が封印されたことを広めるため、虎杖悠仁とメカマルが奔走する一方で、真人は宿儺の復活を後回しにし、むしろ虎杖を殺すことを優先すると決意する。
第92話では、幕によって通信が遮断されたため、虎杖は高層ビルに登り、七海建人の名を最大限の声量で叫び、五条が封印されたことを全都市に向けて伝えようとする。
第92話では、渋谷に張られた幕によって呪術師も管理者も電話が不通となり、五条が封印されたことをほとんどの呪術師が知らぬままに陥っている。そのため、虎杖は市中に向けて大声で警告しなければならないのだ。
第92話では、真人は宿儺の復活を一旦脇に置き、すでに呪霊たちが宿儺抜きでも優勢だと確信しているため、喜々として虎杖を死に至らしめたいと明かす。また、脹相も倒れた兄弟への報いとして、虎杖と釘崎野薔薇を討ち果たすと誓う。
第92話は2020年1月27日に2020年第9号で掲載され、『呪術廻戦』第11巻に収録されている。
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