使用者は皮下に留まるか皮膚を破って噴出するかにかかわらず、自身の筋肉層を増量し、形状を整え、操作することができる。その結果、人間の限界を遥かに超える腕力、速度、耐久力を得ることができ、ワン・フォー・オール100%の出力とも互角に渡り合える。
しかし、単純な力任せの腕力にも限界は存在する。さらに強力な力を持つ者はそれを力でねじ伏せることができ、ワン・フォー・オールの使用者が自身の限界出力を超えた際にそれが証明された。マスキュラーのバリエーションにはより深刻な欠点がある。エネルギーを消費し切った筋肉繊維は断裂し、皮膚から剥がれ落ち始めることだ。進藤揺はこの弱点を利用し、繊維の塊に揺らすを流し込んで一撃で破壊した。これにより今筋は“個性”の安定した発動能力を失い、無防備となった。緑谷出久も再戦時にこの同じ弱点を突いて一気に彼を打ち破った。
今筋強斗は皮膚を突き破って膨らむ筋繊維で四肢を覆い、強化する部位を自由に選択する。全盛期には1万2000層以上の筋肉を重ね合わせた。その結果、崖の岩肌を削り取り、落石を引き起こす衝撃波を生み出し、力比べで出久を圧迫して押し潰しかけた。これらの筋肉層は装甲としての役割も果たし、オールマイトの力を宿した100%デトロイト・スマッシュすら受け流すほどである。最終的に突破できたのは、出久の1,000,000%デラウェア・デトロイト・スマッシュのみであった。脚部に能力を集中させることで5%フルカウルを置き去りにするほどの残像となり、あらゆる攻撃を完全にかわしてみせた。出久は露出した筋肉繊維に手を突っ込むことでマスキュラーの回避を封じ、この問題を解決した。
保須市の四つ目脳無はこの“個性”で自身の巨体をさらに膨らませ、エンデヴァーやグラントリノに対して「舌網」と組み合わせて使用した。
ウォルフラムはオール・フォー・ワンからこの能力を与えられた。彼のバージョンは筋繊維を皮下に留めるが、鮮やかな赤色に発光して容姿を激変させる点において、ワン・フォー・オール100%使用時のオールマイトや出久と類似している。“個性”増幅装置に接続したことで、一時的にオールマイトとの戦闘を優位に進めて彼に手傷を負わせ、近接戦で金属操作が直面する不利を補うほどの筋肉を得た。
フードはこの筋繊維を他の能力の足がかりとして利用する。両腕を覆い、その質量をムチ状の触手に変形させ、さらに別の腕力強化系“個性”を重複させて圧倒的な出力を叩き出し、エンデヴァーを力任せに圧倒した。削り取られた部分は超再生によって即座に復元される。
『筋増強』(パンプアップとも呼ばれる)は、筋肉繊維を増強、操作、集中させることで絶大な腕力、速度、耐久力を得る変形系の「個性」である。マスキュラーこと今筋筋斗がその代表的な使用者であり、オール・フォー・ワン、ウォルフラム、フードもその複製を所持している。
マスキュラー(本名:今筋筋斗)は、「筋増強」の「個性」によって崖を削り取り、衝撃波で土砂崩れを起こし、オールマイトの力を宿した100%デトロイト・スマッシュをも耐え切るほどの怪力を誇った。最終的に緑谷出久の「100万% デラウェア・デトロイト・スマッシュ」によってのみ、その防御を打ち破ることができた。
「筋増強」には物理的な限界があり、それを上回る圧倒的な力で攻撃されると破られます。またマスキュラーの場合、エネルギーを使い果たした筋肉繊維は断裂して剥がれ落ちてしまうという弱点があり、真堂揺と緑谷出久の二人はこの隙をついて彼を撃破しました。
今筋筋強(マスキュラー)のほかにも、「筋力増強」はオール・フォー・ワン、保須市の4つ目脳無、ウォルフラム、フードによって使用されている。ウォルフラムが「個性」増幅装置を用いる形からフードが「超再生」と組み合わせる形まで、それぞれ異なった方法で筋力強化を応用している。
「筋増強」と「筋肉膨張」は、機能面ではほとんど区別がつかない「個性」です。どちらも筋肉を肥大・補強させることで大幅な腕力強化を得ることができますが、「筋増強」は原作漫画やアニメにおいて今筋筋斗を通じて記述されているバージョンです。
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