オールマイトの先制の一撃が地面を抉り、緑谷出久を吹き飛ばすと、平和の象徴が踏み込んでくる。高密度重りを着けられ全盛期を過ぎていると知っていても、出久はその圧倒的な火力に打ちのめされる。オールマイトは自分が敵であり、周囲を破壊しても何の痛みも伴わないと宣言して突進してくる。出久は圧力を感じ取って撤退を呼びかけるが、爆豪勝己はそれを拒否する。スタングレネードで一瞬の隙を作り勝己が突撃するが、オールマイトは彼の顔面を掴んで完封する。その後に放たれた連続の爆破も傷一つ付けられない。
舗装道路に叩きつけられた勝己が横に退けられ、オールマイトは逃げる選択をした出久に向き直り、疑問を投げかける。出久はフルカウルを発動させながらヒーロー殺しの姿を脳裏に浮かべ、なぜ今その記憶が蘇ったのか困惑する。彼が跳び、勝己も跳び、ふたりは空中で衝突する。出久は逃げようと懇願するが、激怒した勝己は勝つと言い放つ。ヒーローの仕事は勝つこと全てだからだ。出久はその考えの根源をよく知っていた。勝己はどんな状況でも常に勝ち続けるオールマイトに憧れていたのだった。
説得は失敗に終わる。オールマイトはガードレールとともに空から舞い降りて出久を下に押さえつけ、次いで勝己のお腹に拳を叩き込み、重傷を負わせて吹き飛ばす。彼を見下ろしながら、オールマイトが出久の急成長が煽った嫉妬心は理解できると語りつつも、勝己の行動を無駄だと評し、他人の力を頼ることを学ぶべきだと告げる。這い上がるのが精一杯の勝己は、誰かの力を借りるくらいなら負けた方がマシだと答える。失望したオールマイトがとどめを刺そうとする。勝己は動けない。出久はフルカウルでガードレールの下から飛び出し、勝己を殴って攻撃の軌道から逃れさせると、彼を掴んで路地裏へと跳ぶ。
走りながら、出久は負けた方がマシなど絶対に言うな、諦める前に使えるものは何でも使えと言い放ち、お前は絶対に勝利を諦めない人間だろうと思い出させる。記憶がそれを裏付ける。小学1年生の時、勝己は4年生のグループを打ち負かし、ヒーローで一番になる奴はここぞという時に絶対に負けないと宣言し、幼い出久が木の陰から憧れの眼差しで見つめていた。
オールマイトがふたりを追う。勝己が背後に再出現して目くらましの爆破を決めると、彼のグレネード型篭手の一つが消えていることに気づく。それは出久の腕に装着されており、出久はすでにオールマイトの背後に回っていた。勝己の叫びとともに、出久は篭手を構えてピンを抜き、発射の瞬間でエピソードが終わる。
試験は逃げたい出久と戦いたい勝己という思考の分裂を浮き彫りにし、協力するくらいなら棄権を選ぶ男を出久が説得して協力させることで解決する。全20ページの本話は2015年10月12日発売の『週刊少年ジャンプ』2015年46号に掲載され、単行本第7巻に収録、アニメ第37話として映像化された。表紙は第1回人気投票の特集も兼ねていた。「爆破」と「ワン・フォー・オール」が、スタングレネード、フルカウル、爆速ターボといった必殺技、さらにグレネード型篭手や超高密度重りとともに登場する。回想にはステインとツバサが登場し、リカバリーガールも出演する。堀越のコメントでは人気投票に投票してくれた全員に感謝が述べられ、結果を見るのが喜びだったと語られている。
『僕のヒーローアカデミア』第62話では、期末試験の実技試験において、オールマイトが手加減なしで緑谷出久と爆豪勝己の二人と戦い、二人を圧倒しますが、出久が勝己を引き寄せて安全な場所へ避難させます。回想シーンでは、幼少期の勝己が抱いていた「本物のヒーローは絶対に負けない」という信念が明かされます。
オールマイトが爆豪勝己の腹部に拳を叩き込んで吹き飛ばし、地面に強く打ち付けられて大怪我を負ったためです。オールマイトが追撃のために近づいた時、爆豪は負傷がひどく、起き上がることも身を守ることもできなくなっています。
緑谷出久はフルカウルを発動してガードライルの下から飛び出し、爆豪勝己を殴ってオールマイトのトドメの一撃から遠ざけた後、彼を掴んで路地へと逃走します。
回想では、幼い爆豪勝己が年上の子供たちのグループを打ち負かし、一番になるヒーローはここぞという時に絶対に負けないと宣言する姿が、幼い緑谷出久の憧れの視線とともに描かれます。この出来事は、なぜ勝己が他人の力に頼るよう説くオールマイトの助言を拒否するのかを説明しています。
同話のラストでは、爆豪勝己がオールマイトの背後から気を逸らすための「爆破」を浴びせ、その隙に背後に位置取っていた緑谷出久がグレネード型籠手の一方を狙い定めてピンを抜く。
第62話についてもっと知りたいですか?Fandomのドラゴンボールウィキにコミュニティノート付きの専用ページがあります。
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