
『僕のヒーローアカデミア』第65話では、オールマイトとの試験演習が決着を迎える。爆豪勝己は数秒を稼ぐために持てる全てを燃やし、緑谷出久はその時間を自分だけのために使うことを拒み、彼らの前に立ちはだかる動かざる障害(オールマイト)は自分がどんな生徒を教えているのかを知ることになる。
1分前、大爆発によって少年たちは脱出ゲートへのダッシュの好機を得ていた。どちらか一人が通過すれば両者合格となる。緑谷出久は先生の姿が見えないため倒れたのかと考えるが、爆豪勝己はその考えを一蹴し、オールマイトが再浮上すれば籠手を使うと吐き捨てる。現れたオールマイトは爆豪の次の意図を問い詰め、グレネード型籠手を粉々に押し潰す。重り(ハンディ)をつけていても本気の能力のほんの一部を使っているに過ぎないと解説する。足で爆豪を踏みつけ、出久は宙吊りにされる。
現在、リカバリーガールが轟と八百万のペアを最初の合格者として告げ、オールマイトは同僚が敗れたことに驚く。彼は爆豪を地面にめり込ませる。現実が突きつけられる。これこそが正真正銘の最強のヒーローであり、爆豪が越えられるどんなものよりも高い壁なのだと。出久は「フルカウル」を発動しようとするが、叩き落とされる。
爆豪は奮い立ち、オールマイトの視界を光で奪う爆風を爆発させて出久をゲートへ投げ飛ばす。対するオールマイトは「ニューハンプシャー スマッシュ」で重りの乗った巨体を爆豪に叩きつけ、激しく撃ち落とす。追撃の中、爆豪は籠手がリスクなしの最大出力を出すためのものだったと吐露する。ノーリスクの勝利を望んでいた自分を愚かだと責め、体育祭レベルの大爆発を放ち、自らを盾にする覚悟で出久に走れと叫ぶ。しかし平和の象徴は眩みつつも無傷だった。
爆豪が再び地面に叩きつけられる中、出久はフルカウルを発動させてゲートへ向かう。彼は振り返る。満身創痍の爆豪は行けと叫び、オールマイトの手に噛みつくが、何も変わらない。そこで出久は引き返す。恐怖には笑顔で立ち向かうものだと思い出し、彼はニッと笑って先生の顔面に拳を叩き込む。その反動でわずかな時間が生まれる。彼は気絶した爆豪を抱え上げてゲートをくぐり、両者合格となる。オールマイトはパンチの衝撃を払い、この少年が誰かを救おうと動く時、いかなる壁も立ちふさがることはできないのだと理解して彼らを見送る。
緑谷と爆豪のオールマイト戦が終了し、生徒たちは実技試験をクリアする。
爆豪はリスクのない勝利などあり得ないと受け入れ、装備が提供していた安全マージンを捨て、相棒を逃がすために自身を犠牲にする覚悟で道を切り開く大きな隙を作り出す。
出久は一人で去ることを拒む。彼は全力でオールマイトを殴り、気絶した爆豪を回収して連れ出し、人を救おうとする本能こそが自分を定義づけているのだとオールマイトに納得させる。
全20ページ。2015年11月2日発売の49号に掲載され、期末テスト編の一部として単行本第8巻に収録された。扉絵には緑谷出久とオールマイトが登場し、カラーページとスケッチが添えられた。
アニメ第37話で本話の全体がアニメ化されている。
2つの作者コメントが添えられている。堀越はアニメの盛り上がりに気を取られたことを根田啓史に謝罪し、根田は長年約束していたやり取りがついに実現したと記し、その大半の功績を堀越に帰しながら天候について尋ねている。
『僕のヒーローアカデミア』第65話では、緑谷出久と爆豪勝己のオールマイトに対する試験戦闘が決着する。爆豪が自らの身を犠牲にして隙を作り、出久は一人で逃げるのではなく、爆豪を救うために引き返す。
緑谷出久は隙を作るためにオールマイトの顔面を殴り、気絶した爆豪勝己を抱え上げて脱出ゲートをくぐり抜けたことで、両生徒とも試験に合格します。
オールマイト自身が爆豪勝己の籠手(グレネードブレイサー)を叩き潰し、それが爆豪に本来の力のわずかな一部しか使わせていなかったことを明かす。爆豪は安全マージンを完全に捨て去り、緑谷が脱出するための隙を作るべく、最大の爆発を放つ。
自身を庇って倒れた爆豪勝己を見た緑谷出久は、逃げるのをやめて引き返し、オールマイトに全力のパンチを叩き込んだ後、気絶した爆豪を担いでゲートを通過し、試験に合格します。
オールマイトは、緑谷出久が誰かを救うために動く時、どんな障害も彼を止めることはできないと悟ります。これは、出久が安全な場所へ脱出するのではなく、爆豪勝己を救出するために引き返した行動を見て実感したものです。
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