近くに豚神を見つけた黒い精子は身を隠す。豚神が抵抗した場合に備えて連れてこられたA級ヒーローのエアーが駆けつけ、甘やかされて鍛錬の足りないS級ヒーローの現状を非難し、大食漢の豚神に治療へ戻るか自由をかけて戦うかを要求する。その時、ガレキの中から水たまりほどの大きさになったエビル天然水の残骸が蠢き出し、エアーを驚かせ豚神を戦慄させる。エアーはブーメランを投げつけるが、感情を持たない怪人は武器ごとエアーの喉をウォータージェットで貫く。豚神はその怪人を丸呑みし、体内から貫いてくる光線に耐え、胃の中で息絶えたと宣言すると、研究所ではなくラーメン屋へ向かい、幹部に生存者の捜索を命じる。
ガレキの奥深くで、命を回復するための細胞を探していた黒い精子は、サイタマがジェノスと共に倒壊したマンションを持ち上げているのを目にする。覚醒ガロウを一撃で沈めた男だと気づいた黒い精子は恐怖で縮みあがる。さらに、縮んで大人しくなったポチが怪人としてではなくペットのようにサイタマの側に侍っているのを見て愕然とする。ジェノスがヒーロー協会に呼び出されて立ち去った後、黒い精子はプライドを捨て、サイタマの庇護下にいること以上に安全な場所はないと決意し、困惑するサイタマの前で隠れ場所から飛び出して奇声をあげながら跳ね回る。
第176話ではサイタマが黒い精子を正式に引き取る描写はありませんが、大きな転換点となります。逃亡中で細胞残量が減っていた黒い精子は、サイタマの庇護下ほど安全な場所はないと判断し、彼の側に置いてもらうため隠れ場所から飛び出します。
3人のA級ヒーローは先輩風を吹かせようとサイタマの部屋のドアを叩きますが、応対に出たのはキングであり、彼の圧倒的な存在感に恐怖した3人はサイタマが不在であると悟ります。
エアーはエビル天然水の残骸を巡って豚神に詰め寄るが、知性のないその怪人が放った水砲によってブーメランと自身の喉を真っ直ぐ貫かれてしまう。
豚神は水たまりほどの大きさになったエビル天然水の残骸を丸呑みし、体内から貫通してくるビームに耐えながら、自身の胃の中でその怪人が死んだことを宣言する。
第176話「一番遭遇したくない奴」は超能力姉妹編および第35巻に収録されており、Viz社からは「The Worst Guy I Could Run Into」として刊行されている。
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