殺連本部が第06支部へ連絡を試みるが応答はなく、防衛隊員は全員、髙村の人格と化した有月によって全滅させられていた。カナグリは遠くからその惨状を撮影し、有月が美術館で本当に髙村の人格を取り込んだのだと納得する。隣にいる晶(アキラ)はその光景に気分を悪くするが、自ら志願して来たのだろうと京に念を押され、有月を止めなければならないと必死に直視し続ける。京はこの大虐殺を新人格のテストと捉え、止めることなど不可能だろうと疑問を呈する。
負傷した身で基地を壊滅させた有月に驚愕しながら熊蚤(クマノミ)が近づき、楽や春馬を欠いた状態で計画が進められるのかと思いを巡らせる。彼女が有月の呟きを聞き取ろうと身を乗り出した瞬間、髙村有月は彼女の義手を叩き斬り、さらに追撃を加えるが、晶の素早い反応によって熊蚤は救い出される。攻撃されたことに困惑する熊蚤は晶の存在に責任を押し付け、有月を元に戻せと要求し、京が「主役」を撮影し続ける中でも後退を拒む。
有月の精神世界では、暗闇の中に一人佇む髙村の背後からリオンの姿が現れ、彼を斬り伏せて主導権を奪う。リオン有月は晶の顔面の直前で刀を止め、晶を涙させると、瓦礫を投げて攻撃しようとした熊蚤を部屋の端まで吹き飛ばす。リオン有月は晶に逃げるよう告げ、有月がまだ敵味別なく斬り捨てる暴走殺人鬼の記憶に過ぎない髙村人格を制御できていないのだと説明する。自分は有月の記憶の中のリオンに過ぎないと認めつつ、本物のリオンが有月に晶のことをたくさん話していたと明かし、有月がリオンとの過去を思い出しかねる中、かすかな笑みを浮かべる。
髙村人格の有月は京が撮影し晶が見守る中で殺連第06支部を壊滅させる。暴走する人格は味方である熊蚤を攻撃して義手を切断するが、有月の体内にリオンの人格が表出し、晶を守るために主導権を握る。リオン有月は、各人格が有月の記憶の断片であり、彼の髙村は無差別の殺人鬼を再現したものに過ぎないと説明する。かつてリオンが有月に晶のことを詳しく話していたことが明かされ、二人の過去へとつながる展開を見せる。
『蜃気楼』と題された第172話は、殺連監獄編に属するエピソードである。2024年7月1日発売の2024年第31号に掲載され、コミックス第20巻に収録されている。髙村は有月の精神世界での仮想イメージとしてのみ登場し、リオンは彼を乗っ取る人格として姿を見せる。
京(カナグリ)が撮影し、晶が恐怖で見守る中、篁人格の有月がJAA第6支部を壊滅させますが、有月の中でリオンの人格が表面化して主導権を握り、晶を守ります。
暴走する篁の人格が味方の熊頭に襲いかかって彼女の義手を切り落とし、敵味方の区別なく無差別に斬りつけるその人格を有月が未だ制御できていないことを示す。
リオン=有月は、有月の精神内部に現れたリオンをベースとする人格であり、暴走する篁の人格を切り伏せ、晶を危険から守るために主導権を握りました。
リオン有月は、本物のリオンがかつて有月に晶のことを詳しく語っていたことを明かし、有月が思い出し始めている二人の深い絆を示唆している。
第172話のタイトルは英語で「Mirage」(日本語では「蜃気楼」)であり、JAA刑務所編のエピソードの1つです。
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