風柱と上弦の壱が激突する。黒死牟が月の呼吸・伍ノ型を放つと、三日月の斬撃が渦巻く車輪となって実弥を後退させる。鬼が一振りでこの技を繰り返せることに気づいた実弥は、風の呼吸・参ノ型で応じる。黒死牟は柱の体と技が完全に円熟していると称えるが、実弥は内心、鬼の練達に首筋の毛が逆立つと認める。彼は一斬りごとに混沌として変化する刃が生まれ、予測を拒むと見て取り、自らの厳しい経験がなければとても防ぎきれないと認める。黒死牟の速さに鬼の再生力と強さが混ざり合い、その力は上がり続ける敵であることを示す。
怯むどころか奮い立った実弥は、黒死牟を真に殺す価値のある鬼だと呼んで押し進む。彼は眼に覆われた刃を斬り、首を狙って跳び込み、足で玄弥の落とした短刀をすくい上げようとさえして、鬼と一撃ごとに渡り合う。黒死牟は月の呼吸・陸ノ型で反撃し、実弥の胸や四肢に深い傷を刻み、周囲の柱を砕く。激しく出血しながら実弥が立ち上がると、黒死牟の脈は意志に反して速まる。実弥は笑い、猫に対するマタタビのように、自分の稀血が鬼を酔わせるのだと説明する。彼が新たに突進すると、足元のおぼつかない上弦はよろめき、自分の希少な血が最強の鬼にさえ効くことに歓喜する。
実弥は黒死牟と単身で戦い、鬼の一振りが不規則に大きさを変える刃を生み出すことを見抜く。
風柱は上弦の壱とほぼ互角に渡り合うが、きれいな一撃を当てられない。深く斬られたあと、実弥の傷から流れた血が黒死牟に届き、その稀血の匂いが鬼をよろめかせ足を取らせる。
無限城編に位置し第19巻に収録された本話は、黒死牟の月の呼吸の致死性と、実弥の稀血の血統が持つ独自の利点の双方を際立たせる。彼の血が上弦さえも乱すという事実は、実弥が負う傷を単なる不利ではなく意図的な賭けとして捉え直し、決闘を思いがけない方向へと傾ける。
『鬼滅の刃』第167話「願い」では、不死川実弥が黒死牟と一騎打ちの死闘を繰り広げ、風の呼吸と月の呼吸が激突します。手負いの風柱は自身の持つ稀血を武器として上弦の壱の体勢を崩します。
第167話では、実弥の稀血の匂いがマタタビに酔う猫のように鬼を酩酊させ、黒死牟の足元をふらつかせます。実弥は、自身の持つ稀血が上弦の鬼でさえも狂わせる力を持つことを明かします。
第167話で、黒死牟は三日月状の斬撃を渦巻くように放つ「月の呼吸 伍ノ型 月魄災渦(げっぱくさいか)」を使用し、さらに実弥の胸と手足に深い傷を負わせ周囲の柱を粉砕する「月の呼吸 陸ノ型 常夜孤月・無間(とこよこげつ・むげん)」を放ちます。
『鬼滅の刃』第167話は無限城編のエピソードであり、単行本第19巻に収録されています。
第167話で、実弥は黒死牟の振るう刀が不規則で大きさを変える刃を発生させ、予測不可能であることに気付きます。自身が培ってきた経験がなければ防ぐことは不可能であり、その速度と再生能力、そして筋力を併せ持つ黒死牟が底知れぬ強敵であることを認めます。
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