2019年版第1シーズンの第7話では、透が草摩の本邸を訪れてはとりと対面する。彼の冷たい警告の裏には、慊人によって消し去ることを強制された切ない愛の物語が隠されていた。
不安と戸惑いを抱えながら本邸からの呼び出しに応じた透は、警戒心が強く素っ気ない態度をとるはとりと出会う。彼は呪いに巻き込まれる前に草摩家から離れるよう透に忠告する。その厳しさは深い悲しみの裏返しであり、対話を通じて透は、彼が他者を遠ざけることで守ろうとしている理由を知り、忘れることを余儀なくされた女性の存在に触れることになる。
本邸ではとりと紅葉に出迎えられた透は、呪いの負担を背負わないよう草摩家との縁を切ることを勧められる。はとりが訪ねてきた紫呉の対応に向かった隙に、紅葉は透へ、はとりがかつて愛した女性の記憶を消さざるを得なかったのだと静かに語る。その後、二人で散歩に出かけた際、透が転びそうになり、受け止めようとしたはとりは反射的に十二支の「辰」の姿であるタツノオトシゴに変身してしまい、気を失ってしまう。
透が彼を看病する中、はとりは2年前に助手である佳菜と出会い、秘密を知られてなお続いていた幸せな2ヶ月間を思い返す。しかし、慊人が激怒したことで二人の絆は引き裂かれ、はとりは左目をほぼ失明し、佳菜は自分が原因だと思い詰めて心を病んでしまう。罪悪感に押しつぶされ病に伏せた佳菜を救うため、はとりは慊人の促しに応じ、彼女を守るべく二人の恋の記憶を消去したのだった。
目を覚ましたはとりは、別の男性と婚約した佳菜の噂を耳にし、彼女が前へ進めたことに密やかな安らぎを覚える。はとりが透に「雪が溶けたら何になると思う?」と尋ねると、透はかつて佳菜が語ったのと同じ「春になりますね」という言葉を返す。その重なりに揺さぶられたはとりは、二人の女性の似通った面を認識し、透が慊人の怒りを買うことがあればどうなってしまうのかと危惧する。彼は透を紫呉に託し、慊人の姿を一瞬目撃した透は呪いについて尋ねるが、紫呉はその問いをはぐらかす。
透は草摩の本邸で草摩波鳥と出会う。草摩家に近づくなという彼の冷たい警告は、慊人によって消し去ることを強要された愛の記憶の物語へと展開していく。
佳菜は、はとりの助手を務めていた女性であり、彼の秘密を知った後も2ヶ月間にわたり愛し合った相手である。ふたりの関係に対して慊人が激怒した際、はとりは佳菜を守るためにふたりの恋愛の記憶を消去した。
つまずいた透を受け止めようと手を伸ばした際、はとりは十二支の「辰」の本来の姿であるタツノオトシゴに変身し、意識を失ってしまう。
このタイトルは、雪が解けたら何になるかというはとりの問いに対する、透の「春になります」という答えに由来している。これはかつて佳菜が彼に語った言葉と同じであり、その重なりがはとりの心を揺さぶる。
このエピソードは第10話と第12話を組み合わせたもので、日本語版監督を高島大輔、吹替版監督をケイトリン・グラスが務めています。
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