宿儺は伏黒の姿を借りて華を手の届く範囲に誘い込み、変装を解いて彼女を切り捨てる。その残虐さは、宿儺がいかに恐ろしい怪物であるかを虎杖に思い知らせ、若き術師はその怒りを彼を倒すための一撃に込めて突進する。
華を罠に誘い込んだ宿儺は、彼女の右腕と翼を引きちぎり、愚かな人間だと嘲笑し、ビルの端から彼女を投げ落とす。彼女はそのまま落ちて死んでしまったかに見えた。以前の宿儺の攻撃から立ち上がったばかりの虎杖は、ただ冷たい恐怖とともにそれを見つめることしかできない。大きな衝突音がして宿儺が端に引き寄せられると、そこで彼の目は虎杖と合う。その音は、虎杖が這い上がる途中で隣の屋根に飛び乗って着地した音だった。宿儺が退屈を口にすると、虎杖は一跳びで2人の間の距離を消し去る。
虎杖が宿儺の名を叫びながら2人が組み合うと、その衝撃でビルは倒壊し、宿儺は地上へと落下する。着地した瞬間、虎杖が投げ飛ばした建物の大きな破片が宿儺に激突し、宿儺はその少年のすさまじい肉体の力に驚嘆する。虎杖はそのまま迫るが、宿儺はそれをかわして彼を弾き飛ばし、羂索が別の時代に繋がる何か歪んだことを成し遂げたのではないかと疑う。なぜ宿儺や彼のような存在は平穏な生活を送る代わりに不幸の種をまき散らすのかと問う虎杖に対し、弱者には幸せなど約束されておらず、苦しみを受け入れる覚悟で生きなければならないという答えが返ってくる。決意を固めた虎杖は、宿儺自身は自分の不幸に耐えられるのかと問いかけ、降り注ぐ斬撃の雨の中をまっすぐに前進するが、そのすべてが浅い傷にとどまっている。虎杖の耐久力に困惑しながらも、宿儺は顎に右フックを食らい、そのとき真実に気づく。傷が浅いのは虎杖がタフだからではなく、自分自身の呪力出力が低下しているからだ。苛立った彼は、内側から抵抗してくる伏黒を呪う。
第214話「恐るべき胎内 その6」では、宿儺が花を近くまで誘い込んで斬り伏せ、悲嘆に暮れる虎杖悠仁が、伏黒恵が内部で抵抗し続けているために浅くしか傷つかない無数の斬撃の嵐を突き抜けて猛進する。
宿儺は花の右腕と翼を引きちぎり、彼女を愚かな人間だと嘲り、建物の端から投げ飛ばして、そのまま墜落死するように見える。
宿儺は、その傷が浅いのは虎杖自身の強靭さのせいではなく、自身の呪力出力が低下しているためだと気づき、それを伏黒恵が内部で反撃しているせいだと責める。
虎杖が、なぜ宿儺たちが普通の人生を送らずに苦しみを撒き散らすのかと問いただすと、宿儺は弱者には幸福など与えられるべきではなく、自らの苦しみに耐える覚悟を持って生きるべきだと言い返す。
第214話は死滅回游編に属し、呪術高専の単行本第24巻に収められている。
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