ミカサとジャンは、半分形成された巨人からエレンを引きずり出す。エレンの巨人は硬質化した柱の群れとなり、レイス家の礼拝堂地下の崩落を防いでいた。リヴァイはエレンが離脱した後もその構造物が維持されていることに着目し、エレンが飲んだ「ヨロイ」のビンとの関連を指摘するとともに、壁そのものも同じ方法で造られたのではないかと推測する。その意味は明白であり、ついにウォール・マリアの穴を塞ぐことが可能になるかもしれない。地上に出た一行は、巨大な巨人となったロッド・レイスが這い出たことで地面が引き裂かれ、その強烈な熱によって周囲の森が炎上している光景を目撃する。
巨人を追撃しながら、一行は対応策を議論する。ハンジはエレンが奪った力を「始祖の巨人」と名付け、レイス家の血筋のみがその真の力を引き出せること、しかしレイス家の者が継承すれば初代王の「不戦の契り」に支配されることを説明する。エレンはロッドに自分を喰わせて王家に力を戻すことを提案し、リヴァイは喰わせた後にロッドを拘束する案を検討するが、ヒストリアはその賭けを拒否する。彼女は代々のレイス家が洗脳を打ち破れなかったこと、レイス家の継承者が人々の記憶を改変する危険性があること、そしてグリシャ・イェーガーが初代王の意志から人類を守るために力を奪ったことを主張する。納得した一行は巨人を討伐することを決意する。ハンジはその代償を明確にする。すなわち、ヒストリアが実の父親を倒す手助けをしなければならないということである。自分への謝罪を思い出しながら、ヒストリアはロッドの愛を得るためにかつてエレンを殺そうとしたことを認め、心の中で父に別れを告げる。
エルヴィンと合流した一行は、オルブド区へと向かう巨人を追跡する。エレンは「座標」の力で巨人を操ろうと何度も試みるが失敗する。ハンジは巨人が人口密度の高い場所に引き寄せられていると見抜き、避難させれば巨人の進路がミトラスへと変わってしまうと分析する。そのためエルヴィンは避難を取りやめ、市民を意図せぬ囮として留めたまま、兵団を壁の上に配置する。夜明けが近づく中、安全な場所に留まるよう命じられていたヒストリアがフル装備で現れ、自らの運命に立ち向かうために来たと宣言する。その時、這い進む巨人が攻撃射程圏内へと接近してくるのだった。
オルブド区はウォール・シーナ内の地域であり、『オルブド区外壁』において調査兵団がロド・レイスの超大型巨人と対峙する場所である。エルヴィン・スミス団長は住民を無自覚な囮とするために擬似的な避難訓練を実施し、調査兵団が待ち構える壁へと巨人を引き寄せた。
『オルブド区外壁』の冒頭において、エレン・イェーガーの半巨人化状態の身体が結晶化して硬化した支柱となり、崩壊するレイス家の地下礼拝堂を支えてリヴァイ班を救う。リヴァイはエレンが巨人から離脱した後もその構造物が高耐久を維持したことに着目し、三重の壁自体も同様の硬化術によって築かれた可能性を示唆した。
ヒストリア・レイスが、エレンからレイス家に「始祖の巨人」の力を返上させることを拒んだのは、歴代のレイス家の継承者が全員、初代王の不戦の契り(洗脳)にとらわれてしまったからである。彼女は、レイス家の者が継承すれば人々の記憶を改変してしまうと主張し、父グリシャ・イェーガーがフリーダ・レイスから力を奪ったのは、まさにその血統の支配から力を遠ざけるためであったと訴えた。
ハンジ・ゾエがロド・レイスの巨人は人口が密集している場所に引き寄せられると見抜いたため、エルヴィン・スミスはオルブド区で本物の避難ではなく避難訓練命令を出し、住民をその場に留め置いた。本当に避難させれば巨人の進行方向がより人口の多い王都ミトラスへ変わってしまうため、エルヴィンは住民をそれとは知らせずに囮として使い、壁上に兵団を配置して迎え撃つ体制を整えた。
『オルブド区外壁』において、リヴァイはエレンが巨人化を解除した後も、エレンの巨人による硬質化の柱が洞窟を支え続けていることに気づく。彼はこれをエレンが飲んだ「ヨロイ」の薬と結びつけ、パラディ島を囲む壁も同様の硬質化能力で作られたのではないかと推測し、ウォール・マリアの破口を封鎖できる可能性を見出す。
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