そびえ立つ進化した鬼を前に、伊之助はこれまで知らなかった圧迫感を覚え、自分は死ぬと思う。彼は待っていろと言った炭治郎の言葉と、誇りを持って生きてほしいというひさの願いを思い出す。覚悟を決めた彼は、自らを鬼殺隊の嘴平伊之助と名乗り、鬼に向かってこいと迫る。父は彼を何本もの木を貫いて殴り飛ばし、止めを刺そうと迫る。伊之助はかわして跳び上がり、獣の呼吸 参ノ牙で背後から斬りつけるが、刃は厚い皮に当たって折れる。激怒した父は彼を別の木へと叩きつける。
父は伊之助の喉を掴んで持ち上げ、再び家族に手を出すなと隊士たちに叫び、締め上げる。伊之助は壱ノ牙で最後の脱出を試みるが、折れた武器では何もできず、鬼は彼の喉を握り潰す。生涯が走馬灯のように駆け巡る中、伊之助は、血まみれの女が自分に謝る幼子の記憶を、炭治郎、善逸、ひさの幻とともに思い出す。仮面から血が滲み出たまさにそのとき、父の腕が斬り落とされ、伊之助は解放されて落ちる。
冨岡義勇が現れたのだ。父は再生し、目にも止まらぬ速さで柱に突進するが、義勇は水の呼吸 肆ノ型で一瞬にして相手を斬り刻み、それから鞘走りの精緻な動きで静かに刀を納める。伊之助は畏敬の念でそれを見つめ、彼が何者なのか知りたがる。山の向こうでは、累が炭治郎をゆっくりと痛めつける計画を明かし、撤回すればより速い死を与えると持ちかける。傷つきながらも反抗的な炭治郎はそれを拒み、累の方が間違っていると言い張る。匂いで糸を辿った彼は、水の呼吸 壱ノ型でそれを斬ろうとするが、刃が糸に当たって真っ二つに割れるのを見る。
冨岡義勇が蜘蛛一家の父との戦いに割って入り、巨大な鬼を斬り倒して伊之助の命を救う。この戦いは柱の決定的な一撃で決着する。
炭治郎と累の対決が本格的に始まり、炭治郎の刃が累の糸に当たって折れ、その並外れた強さが示される。
この那田蜘蛛山編の話は、アニメ第18話で映像化された。水柱・冨岡義勇が山での戦いに登場する回である。
伊之助の死の間際に見た血まみれの女の幻は、彼自身の出自を早くも示す伏線であり、作中ではずっと後に描かれる糸口となる。
『鬼滅の刃』第37話「折れた刀身」では、伊之助が蜘蛛の鬼(父)の進化形態に殺されかけますが、水柱の冨岡義勇(とみおかぎゆう)が間一髪で助けに入り、巨大な鬼を討ち取ります。一方別の場所では、炭治郎の刀が累(るい)の致命的な糸を防ごうとして砕け散ってしまいます。
第37話では、水柱の冨岡義勇が、鬼が伊之助の喉を握り潰そうとした瞬間にその腕を斬り落として彼を救います。その後、義勇は水の呼吸の肆ノ型を使い、一撃で鬼を両断します。
第37話では、炭治郎が水の呼吸の壱ノ型で累の糸を斬ろうとした際に、その糸の硬さに刀が真っ二つに折れてしまいます。これは累の糸の異常な強度を示しています。
『鬼滅の刃』第37話「折れた刀身」は、アニメ第18話で映像化されました。那田蜘蛛山(なたぐもやま)編の一部であり、単行本第5巻に収録されています。
第37話では、死の淵で命が走馬灯のように駆け巡る中、伊之助は血まみれの女性が自分に謝罪しているという赤ん坊の頃の記憶を思い出します。このビジョンは彼の出自に関する初期のヒントであり、物語のずっと後で展開される伏線となっています。
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