決闘は常軌を逸したものとなり、観戦者の誰も次の展開を予測できない。無下限呪術に対抗するため、宿儺は魔虚羅の適応能力に頼り、五条はその適応が完了する前に戦いを終わらせようとする。これにより、両者の戦いはクライマックスに向けたカウントダウンが始まる。
自分の主張を伝えるため、日下部篤也は観戦者の中で五条の本気のパンチを食らったことがある者はいるかと尋ねる。パンダと悠仁は彼を攻撃しようとして空振りに終わったが、秤金次と乙骨憂太は無下限を乗せた一撃を食らったことがある。日下部は、五条が呪力でパンチを強化するだけでなく、接触の瞬間に「蒼」を使って周囲の空間を吸い込んでいると説明する。秤はその感覚を、衝撃に備えていてもなお決まるカウンターパンチに例え、星綺羅羅が二人にどれほど痛いのかと尋ねると、二人は揃って吐き気を催したと告白する。回想の中で、七海建人が苦労して放つクリティカルヒットでさえ五条にとっては軽いジャブに過ぎないため、自分と五条を比べるのは無意味だと悠仁に力説する。日下部が言いたい教訓は、今後五条が何を思いつくか全く予測できないということである。
強烈な右フックの後、五条は宿儺をビルの壁面に沿って引きずり、投げ飛ばし、「蒼」を使って彼を瓦礫の中に押さえつけようとする。宿儺はすぐに抜け出し、五条は飛び蹴りで追撃するが宿儺はそれを躱す。しかし、五条はすでに頭上に引力の場を設けており、降り下ろされる踵落としに向かって宿儺の頭を引き寄せる。宿儺は抜け目なく前方に宙返りし、「蒼」の引力を利用して腰と脚を上に持ち上げ、領域展延で魔虚羅の法陣を黒く染めながら、自らも回転して踵落としを繰り出そうとする。五条は姿を消し、4体の分身を作り出して彼を撹乱するが、宿儺はその策略を見破り、本体を見つけ出して五条が完全には防御できないパンチを放ち、彼を吹き飛ばす。信号機の上に着地した五条は、突然法陣が回転するのを見て、観戦者たちは宿儺がすでに適応したのではないかと心配する。五条は、宿儺の脳へのダメージが結界を展開する役割を持つ部位に機能不全を引き起こしたため、展延はできても展開はもはや不可能であると観察する。一方、宿儺は五条が「反転」への適応を防ぐために「順転」にこだわっていると推測する。信号が青に変わり、両者はその上で激突する。五条は「蒼」を操り信号機を宿儺に向かって投げつけるが、宿儺はそれを掴んで投げ返す。しかし、無下限呪術によってその投擲は完全に止められる。宿儺は今のところ魔虚羅を温存しており、「無量空処」への適応には5回の領域の衝突を要したため、冥冥、秤、日下部は無下限のいかなる術式に対抗するのにも1回の回転では足りないと推測する。五条は、あとちょうど3回の回転で魔虚羅が無下限呪術に適応することを知っており、観戦者たちを驚かせる。宿儺は五条の薄笑いが消えるまでのカウントダウンだと豪語するが、それは五条の笑みをさらに広げるだけだった。3回目の回転の前に宿儺を殺す自信を見せる五条を見て、華は彼が恵を救出することを忘れているのではないかと疑い、悠仁もそうかもしれないと同意する。鹿紫雲一がどちらでも構わないと言うと、悠仁と華は真っ向から反対する。
芥見下々はこの『呪術廻戦』の物語を第231話とし、新宿決戦編に位置づけている。2023年8月7日発売の週刊少年ジャンプ第36・37合併号に掲載され、第26巻に収録されている全19ページの物語である。その後の戦いの緊張感を高める3ターンのカウントダウンがここで決定づけられる。
第231話「非人間的・魔界新宿対決 第9話」では、五条の青強化による打撃が優勢を占める中、領域展開は一旦脇へ置かれます。観客たちは、マホラガの輪がさらに三回転すれば宿儺が無量空処に適応し、戦いのクライマックスへのカウントダウンが始まるのだと見抜きます。
第231話において、草壁は、五条が拳に呪力を込めるとともに、接触の瞬間に青によって周囲の空間を引き寄せる技を使っていると説明します。その衝撃で乙骨憂太や八十八は吐いてしまいました。
第231話では、マホラガの輪がちょうどあと三回転すれば式神が無量空処に適応することが明らかになり、残りの戦い全体を緊張感で駆り立てるカウントダウンが確定します。
第231話において、両面宿儺は、五条が赤の反転術式にもマホラガが適応できないよう、青の術式・漏瑚に徹しているのだと推測します。
第231話で五条は、宿儺が領域増幅は行えるものの、完全な領域の展開はもはや不可能であると指摘します。それは、先の脳への損傷によって障壁を発動する部位が機能不全に陥ったためです。
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