天哉は兄に報告できない2つの勝利を収める。なぜならインゲニウムは保須市の路上で倒れ、その上にはヒーロー殺しが立っていたからだ。一方、オールマイトが出久に語ったある事実がすべての意味を塗り替える。彼もまた「無個性」として生まれたのだった。
焦凍はアリーナを後にするが、通路で別の種類の待ち伏せに遭う。父親は炎を称賛し卒業後のサイドキックの座をちらつかせるが、焦凍はその提案も和解も拒否し、左側を使ったのはその瞬間エンデヴァーの存在を忘れていたからだと説明する。炎が何を意味するのかまだ分からないとしつつ、そもそもあの男など不要だったのかもしれないと告げる。
リカバリーガールが出久に腕の手術が必要だと伝え、ここまで少年を煽ったオールマイトを叱責する。天哉、お茶子、実、梅雨が押し寄せるが追い返される。勝利よりも焦凍を優先したことを謝罪する出久に対し、オールマイトは余計なお世話こそがヒーローの本質だと答える。その後、自傷によるダメージは二度と治せないこと、そしてワン・フォー・オールには新たなアプローチが必要だと警告された出久は、師に真の継承者を選ぶよう提案する。オールマイトは自分が少年時代「無個性」であったことを明かして応え、出久に衝撃を与えつつ、彼の中に昔の自分の姿を見ていると伝える。
トーナメントは急速に進む。天哉はレシプロバーストで先手を取り、塩崎茨のツルが機能する前に場外へ押し出す。常闇もダークシャドウで三奈に対して同様の勝利を収める。天哉は勝利を報告しようと天晴に電話をかけるが留守電に繋がる。その頃インゲニウムは保須市を巡回中、ヒーロー殺しと遭遇していたのだった。勝己と鋭児郎は激しい消耗戦を繰り広げ、勝己は衝撃ごとに硬化が劣化すること、全身を硬直させ続けることが相手を疲弊させていることを見抜き、爆発の連打で沈める。
焦凍と天哉の試合は細部で決着する。レシプロバーストの蹴りが焦凍に直撃するが、続く追撃が止まる。二発目の蹴りが接触した瞬間にマフラーが凍結されていたのだ。大技連発の体育祭で誰もが忘れていた緻密な芸当だった。焦凍は天哉を氷で包み込み勝利する。常闇との試合では、勝己は影の臆病さに気づき、容赦ない攻撃でその理由を追い詰めると、閃光弾(スタングレネード)を炸裂させてリングを光で満たし、ダークシャドウから闇を奪い去る。常闇は棄権し、決勝は勝己対焦凍に決まる。その時、天哉の電話が再び鳴る。相手は母親だった。そしてステインが保須を見下ろす中、黒霧が提案を携えてワープ現出する。
アニメ通算第24話であり第2期の第11話にあたる本エピソードは、雄英高校体育祭編の第40話終盤、第41話全体、および第42話前半を描いている。日本で2017年6月10日、アメリカで2018年10月27日に放送された。
最も大きな変更点は電話のシーンである。原作漫画では天晴が弟と会話するが、アニメでは留守電に繋がり、天晴と彼のチームがステインを追跡する新たなアニオリ場面が描かれている。また、志村菜奈も原作より早い段階で描写されている。
2つの準々決勝がダイジェストではなくフルで描かれている。原作では天哉が茨への勝利を語るのみで、百と三奈は常闇の次の試合を見守る枠外の敗者ラベルで登場するだけだったが、アニメでは両試合とも全編が映像化された。さらに、リカバリーガールがオールマイトを叱責する際に彼のみぞおちにパンチを入れるカットが追加されている。
「挑め飯田!」において、飯田天哉は「レシピバースト」を繰り出し塩崎茨との準々決勝に勝利するが、兄であるヒーロー・インゲニウム(飯田天晴)が保須市でヒーロー殺し ステインに襲撃され重傷を負ったことを知らされ、勝利の喜びは打ち砕かれてしまう。
飯田天哉は体育祭の準々決勝で塩崎茨を素早いレシプロバーストで破り、続く準決勝では蹴りの最中にマフラーを凍らされ、轟焦凍に敗れた。
轟焦凍はサイドキックの打診と和解の両方を拒否し、あの瞬間は父親の存在を忘れていたからこそ炎を使ったのだとエンデヴァーに告げます。
オールマイトは出久と同じく自分も“無個性”として生まれたことを明かします。この告白は、師であるオールマイトが「平和の象徴」へと上り詰めた経緯について、出久がこれまで抱いていた認識を根本から覆すことになります。
天哉が体育祭に出場している間、ヒーロー・インゲニウムである兄の天晴は、保須市でヒーロー殺しステインを捜索中に彼に襲撃され、重傷を負う。
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