脱走から2ヶ月後、オール・フォー・ワンは地下で逃亡者たちを追い詰める。下水道には弟がレジスタンスの仲間たちとともに潜伏しており、彼は空間歪曲の能力で弟を消し去り、左手だけを遺す。「与一」という名は彼が授けたもので、「与える」と「一」の文字で書かれ、その少年が彼の最初の所有物であることを示していた。その返り血を浴びた駆藤は、何も映さず何も感じない、刺客の薄く濁った眼光と視線を交わし、その場を逃れる。
切断された手を調べたオール・フォー・ワンは、弟に無理やり与えた能力が雲散霧消していることに気づく。それは彼が一度も目にしたことのない現象であった。さらに詳しく検査すると、与一には因子が存在していたことが判明する。あまりに微弱で休眠状態だったため、彼自身の能力でも"個性"として認識されなかったものであり、恐らく飢えによって発育が阻害されていたのだが、彼はそれが自発的に覚醒したのではないかと疑う。
別の場所で、ブルースは前回の遭遇以来どこか異変を感じていたレジスタンスの相棒を調べる。直接の接触がなかったことを確認したブルースは、駆藤の体内に2つの因子(自身のものに加え、未形成の出来損ないと呼ぶもの)が存在することを発見し、駆藤は与一の意志が今や自分の中に宿っていることを悟る。オール・フォー・ワンもまた逆の立場から同じ結論に達する。与えられた能力が因子の欠落を埋めるために取り込まれたのであり、それは弟が生き続けていることを意味していた。二人の男は与一の言葉を思い返す。生かされたことに感謝しつつも、与えると奪うの両方を兼ね備えた能力こそ世界で最も優しいものになり得たのに、兄が人間をただの玩具としてしか見ていないことを惜しむ言葉を。
数十年にわたる追撃が続く。オール・フォー・ワンは駆藤を殺害し、自分が憎悪し執着するものを破壊し奪うために、自らの嘘の涙すら撹乱の道具として捨て去る。その後ブルースも死亡する。彼は新興宗教を設立し、若き日の殻木球大が彼を見つける。オール・フォー・ワンは萬繩大五郎、次いで煙からワン・フォー・オールを奪い取ることに2度失敗し、瀕死の煙から志村菜奈へと継承される。そのすべてを通じて与一は彼の追跡を逃れ続け、それが執念をさらに研ぎ澄ませる。オールマイトとの最後の決戦とされる戦いで彼は危うく命を落とかけるが、殻木が介入する。
現在、彼はダイナマイトに向かって叫び、すべてを駆藤のせいにしながら、女子供を含めその血筋を根絶やしにしたことを思い出す。神野区の事件の際にはそのような血を感じ取れなかったため、面影は目元だけに宿るものであり、駆藤によく似た意志が歳月と距離を超えて純粋に自分の邪魔をするために届いたのだと結論づける。
間合いにオールマイトと死柄木しかいない状態ではワープも役に立たず、戦闘が長引けばさらに若返って縮小してしまう。一度拒絶された以上、死柄木との衝突は避けられない。彼は譲渡のために力を溜め込む考えを捨て、「全"個性"解放:オール・フォー・ワン・ゴール」を発動し、体内のすべての"個性"と因子を一斉に爆発させる。面影の世界で与一は彼の胎動を感じ取る。エッジショットとオールマイトはその技をすべてを終わらせるための単発の推進爆発と見抜き、オールマイトは離れろと叫んで警告し、若きヒーローはあんなものを受けてどうやって生き残るのかと声を漏らす。
3代目継承者の名が遂にブルースと判明し、最初のオールマイト戦の後に殻木球大が安置所からオール・フォー・ワンの遺体を引き取ったことが確認され、彼の生存理由が説明される。
「全"個性"解放」は必殺技であり、その代償は絶対的である。すべてを解放することは自身を赤ん坊まで巻き戻すことを意味し、彼はダイナマイトを仕留め、目的のものを奪い、死柄木の身体へと一連の動作で乗り移ろうとする。
全15ページ。2023年12月4日発売の2024年1号に掲載され、終章(最終決戦編)の単行本第40巻に収録、アニメ第163話で映像化された。堀越のコメントは、日本語版単行本第39巻のカバー裏に印刷された漢字の誤植について言及している。
逃亡から2か月後、死柄木与一は下水道でオール・フォー・ワンに捕らわれ、空間歪曲能力によって切断された左手だけを残して消去されますが、彼の力は密かに駆藤へと継承されていたことが判明します。
第408話では、「ワン・フォー・オール」の3代目継承者がブルースであることが明かされ、彼が駆藤のレジスタンスの仲間であり、駆藤の体内に与一の生き残った痕跡である未形成の追加「個性因子」が存在することを確認した人物であることが示されます。
第408話では、殻木球大がオールマイトとの最初の戦いの後に死体安置所からオール・フォー・ワンの肉体を持ち出したことが確認されており、このヴィランがその戦いをどのように生き延びたかが説明されている。
「全『因子』解放 オール・フォー・ワン・ゴール」は、オール・フォー・ワンが奪ってきたすべての「個性」と因子を一度に燃え上がらせる必殺技であり、使用すれば彼の身体が赤ん坊にまで若返ってしまうほど代償の大きい攻撃である。
オール・フォー・ワンは、ダイナマイトの毅然とした眼光を自身が憎む2代目継承者・駆藤の面影と見誤り、駆藤の意志のようなものが時代の隔たりを超えて純粋に自分の邪魔をするために届いたのだと結論付ける。
第408話についてもっと知りたいですか?Fandomのドラゴンボールウィキにコミュニティノート付きの専用ページがあります。
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