
8年後、ヴィランの出現は激減し、A組の面々はそれぞれの輝かしいキャリアへと散っていった。「無個性」に戻った出久は雄英高校で教壇に立ちつつ、本人が認める以上にヒーローの仕事を懐かしんでいる。頼りない「個性」を持つ少年がかつて出久が投げかけたのと同じ質問を投げかける中、オールマイトがアタッシュケースを携えて現れる。
出久はノートに自らの結論を書き綴る。人は生まれながらに平等ではなく、誰もが異なる形をしており、その不揃いさこそが共通のものを求めて他者へと寄り添う原動力となるのだと。成長した出水洸太が割り込み、彼を「デク先生」と呼び、実習の集合場所を尋ねる。本日の授業はU.S.J.への移動方法を扱うため、答えはバス停だ。出久は執筆を続ける。これこそが17歳の時、人々の思いが一斉に届いたあの日に彼が学んだ真実であり、他者を思いやることがヒーローへの第一歩であるならば、あの日国中がヒーローになったのだ。彼は在学中の最後の2年間や、自分には不相応だと感じつつも叶った夢、そして心が考えるより先に体が動いたことから始まり、卒業の頃にワン・フォー・オールの最後の残り火が消え散ることで幕を閉じた物語を思い返す。まだページが残っているため、彼はペンを動かし続ける。
最終決戦から8年後、ある中学校の教室で生徒たちが進路希望調査票に記入している。一人は雄英高校のヒーロー科を目指している。別の生徒は発目明が設立したデザイン会社「ライツラボ」を挙げる。三人目は中央病院の吉田竜医師を追い、現在の医療では治せない病の治療を目指している。四人目は5年前のサイバー戦で名を馳せた、ジェントルとラブラバが経営する「ジェレバ」を志望している。ダイという名の少年は、ヴィランの出現が激減してヒーローという職業が最強クラスの者だけに絞られたため、彼の「個性」ではヒーロー科は厳しいだろうと告げられる。ダイは、かつてあらゆる子供たちがオールマイト、エンデヴァー、ベストジーニスト、デク、大・爆・殺・神ダイナマイト、そして焦凍を憧憬していた頃を思い返し、自分だけがそこから抜け出せていないのではないかと疑いながら、迷いを胸に神野区のオールマイト像へと足を向ける。
雄英高校にて、出久はテンタコルが差別に対する平和的解決を追求したとして今村平和賞を受賞する様子を見守る。テンタコルはこの賞を8年前に立ち上がった人々へ捧げ、自分はその決意の上に立ったに過ぎないと語る。報道はインゲニウム、フロッピー、クリエティ、ウラビティが小学校を巡回する姿へと移る。これはウラビティが主導し、現代において最も必要な活動と多くの人々にみなされている広範な「個性」カウンセリングを含む、ヒーローの役割拡大の一環である。相澤は出久に勝己がカメラマンに怒鳴り散らす映像を見せ、ビルボードチャートでのさらなるランクダウンを予想する。出久は、焦凍が不器用ながらも「エンデヴァーの息子」としてではなくファンに平等に対応していることや、ミリオがカムイウッズやMt.レディを抑えてチャートの首位に立ち、物間寧人と骨抜柔造が猛追していることに着目する。ヒーローの仕事が恋しいかと尋ねられた出久は、数年前に不破真綿と交わした会話を思い出し、自分の経験を他者への励ましに変えることにも独自の価値があると答える。相澤は、彼らが生徒であり未来のヒーローとなることが約束されているのだから、もっと厳しく指導するよう告げる。
帰路につく出久は、もはやスケジュールの合わなくなった同期たちのことに思いを馳せ、彼らの広告や真似をする子供たちの脇を通り抜け、彼らの活躍を喜びつつ神野区の像へと導かれる。彼は転びそうになった子供を助けようと跳び出し、ダイも同じことをしようとして転んでしまう。出久だとすぐに気づいたダイは、世界が自分を置いてきぼりにして進んでおり、自分の「個性」はクラスメイトに比べて弱いため、ヒーローになれるかどうかを像に問い続けているのだと明かす。オールマイトとの最初の出会いを思い出した出久は、髪から繰り出す小皿のようなダイの能力についてのぶつぶつ分析を始め、威力を出すために重ねたりサイズを変えたりしてはどうかと提案する。ダイはそれを励みになると同時に同じくらい不気味だと感じる。君なら大丈夫だと出久は伝える、なぜならダイは既に助けようと手を差し伸ばしたからだ。校舎を見上げながら、出久はすべてが恋しいと心の中で認めつつも、誰かの背中を押し続けられる限り、これは彼ら全員がいかにして最高のヒーローになったかという記録であり続けるのだと感じる。
オールマイトが贈り物を携えてやってくる。8年前のオール・フォー・ワンとの戦いのデータが新たな扉を開いたのだ。テクノロジーは「個性」と同様に進化を深め、複数の「個性」を使いこなした出久は絶好の被験者となった。オールマイトは、海外の友人メリッサ・シールドが発目明と協力して開発し、勝己を中心とした元A組の仲間が出資して作ったメカニカルケースを手渡す。隠す必要はないとオールマイトは言う、なぜならその体は今でも考えるより先に跳び出すのであり、この力は正当に勝ち取ったものだからだ。出久は涙を浮かべながら微笑む。ホークスからウォースター通りを塞ぐ土砂崩れへの出動要請が入る中、死柄木弔の微笑む面影をちらりと見下ろした出久は、仲間たちの元へと戻り、これこそが自分たちが永遠に手を差し伸ばし続ける物語なのだと宣言する。
物語は8年後へと飛び、出久のナレーションがノートに書き綴られた自らの記録であることが明かされる。ワン・フォー・オールの最後の残り火は卒業頃に消え、彼は再び「無個性」となったが、現在は出水洸太や寺本こうきらを生徒として雄英高校で教壇に立っている。勝己はリハビリによって負傷した腕の自由を取り戻し、ミルコは義肢をアップグレードし、壊理は中学生となり、スピナーが執筆した敵連合に関する本をミスター・コンプレスが読んでいる姿が描かれる。
ヴィランの出現は大幅に減少した。発目明は「ライツラボ」を設立した。「ジェレバ」は結婚したと見られるジェントルとラブラバの会社となっている。テンタコルは異形型差別に対する取り組みにより今村平和賞を受賞し、ウラビティはインゲニウム、フロッピー、クリエティとともに学校を巡回しながら、拡大された「個性」カウンセリングを主導している。ミリオはヒーロービルボードチャートの首位に君臨している。
出久はダイという名の少年がヒーローを目指すよう励ます。神野区のオールマイト像は再建され、最終決戦における全員の役割を称えるため、腕を突き上げた一般市民たちの像の中に立っている。オールマイトは、戦闘データをもとにメリッサと発目が制作し、元A組の仲間が出資したメカニカルスーツを出久に贈り、彼を現役ヒーローへと復帰させる。『僕のヒーローアカデミア』はここに正式に完結する。
第430話は作品タイトルと同名のタイトルを冠しており、2024年8月5日発売の「週刊少年ジャンプ」36・37合併号に全19ページで掲載された。『週刊少年ジャンプ』で掲載された最後の話であり、全体としては通算で最後から2番目の話となる。単行本第42巻のエピローグ編を締めくくり、巻頭カラーで始まり、アニメ第170話として映像化されている。
トリビアとして、元生徒たちの成長した姿のデザインは早くも第357話に登場しており、エンデヴァーがクラスメイトと共に歩む成長した焦凍の幻影を見たシーンが挙げられる。「ライツラボ」は『ロックマン』のライト博士へのオマージュである可能性が指摘されており、今村平和賞は堀越の同名の担当編集者へのオマージュとみられる。「ウォースター通り」は地名に『スター・ウォーズ』のパロディを用いる本シリーズの慣例を踏襲しており、出久が死柄木の承認するような面影を目にするのもそのパロディの一環かもしれない。堀越の作者コメントでは読者への感謝が述べられ、ジャンプで連載できて幸せだったと語られている。
第430話では、最終決戦から8年後の世界が描かれ、「無個性」となった緑谷出久が雄英高校で教師をしている姿が示される。そして物語の結末として、メリッサ・シールドと発目冴が開発し、かつてのA組のクラスメートたちが資金を出し合って作られた機械式ヒーロースーツを、オールマイトがデクに贈る場面で締めくくられる。
はい、第430話では、ワン・フォー・オールの最後の残り火が出久の卒業前後に燃え尽き、8年後に雄英高校で教鞭を執る彼が再び無個性となったことが確認されます。
オールマイトが出久に贈ったメカニカルスーツは、海外の友人であるメリッサ・シールドが発目明と協力して開発し、爆豪勝己を中心とする元1年A組のメンバーが出資して完成させたもので、これにより出久は再びヒーロー活動へと復帰することができた。
第430話では、通形ミリオがカムイウッドやMt.レディを抑えてヒーロービルボードチャートの首位に立っており、物間寧人や骨抜柔造がそれに迫っている。
第430話は最終話ではなく、『週刊少年ジャンプ』に掲載された最後のエピソードであり、全体としては最後から2番目のエピソードにあたる。本シリーズは第431話で完結となる。
第430話についてもっと知りたいですか?Fandomのドラゴンボールウィキにコミュニティノート付きの専用ページがあります。
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