天哉が身体の麻痺にあらがい格闘する中、焦凍は話し続ける。突き放したはずの2人の友に守られていることに天哉は屈辱を感じる。しかし代わりに思い浮かんだのは、兄がヒーローを選んだそもそもの理由、すなわち「人を助けること以上に素晴らしい動機はない」ということだった。
焦凍は氷結の猛攻の中に炎を混ぜ込むが、ステインはそれを見抜いて滑るように回避し、「個性に頼りすぎだ」と焦凍を叱責しながら斬りかからんと刀を振り上げる。倒れたままの天哉は、出久や焦凍と比べて自分が落ちこぼれであるという自らへの批判の言葉すべてを認める。そして身体の拘束が解ける。クラスメイトや天晴に置いていかれるわけにはいかないと立ち上がった天哉は、レシプロバーストで振り下ろされる刃に蹴りを叩き込み、刀を2つにへし折る。さらに追撃の蹴りでステインを焦凍から完全に引き剥がす。
続いて謝罪の言葉が口をつく。天哉は出久と焦凍に対し、自分の個人的な問題を巻き込みたくはなかったと伝える。ステインはその態度の変化を真っ向から否定する。人間の本質は変わらない、この男は自分本位の偽物であり、そうした者たちこそステインが刈り取るべき腐敗なのだと告げる。焦凍は無視しろと言うが、天哉はその指弾を受け入れたうえで異なる答えを返す。ここで諦めるわけにはいかない、なぜなら諦めることこそが本当にインゲニウムを殺すことになるからだ。その答えはヒーロー殺しを激怒させる。
オーバーヒートした足を冷やしてくれるよう焦凍に頼んだ天哉は、焦凍を狙って放たれた飛刀の群れを代わりに受けて再び倒れ込む。再び動けるようになった出久は、フルカウルを発動して焦凍の作ってくれた氷の足場から跳躍する。焦凍が足を冷却し、機動力を取り戻した天哉はレシプロエクステンドで空中に飛び立つ。焦凍が2人の背中を押す中、出久の拳がステインの顔面に、天哉の蹴りがその腹部に突き刺さる。
天哉は自分にとってのヒーローの真の意味を悟り、ステインの麻痺を振り払う。
レシプロバーストがステインの刀を打ち砕き、致命傷の一撃から焦凍を救う。
天哉はステインに対し、降伏することこそがインゲニウムの死を意味すると宣言する。
レシプロエクステンドが初披露され、天哉と出久がヒーロー殺しに連携攻撃を叩き込む。
本話は2015年8月10日発売の週刊少年ジャンプ2015年37・38合併号に19ページで掲載され、単行本第7巻収録時に21ページへと加筆拡大された。
表紙にはステイン、天哉、焦凍、出久が描かれており、スケッチ版も存在する。アニメでは第30話でアニメ化された。
堀越耕平は目次コメントでJUMP NEXT!用のポスターを描いたことに触れ、その作業を楽しんだと語っている。
第54話では、人を助けることこそが戦い続けるための唯一の動機であると気づいた飯田天哉が、レシプロバーストを用いてステインの金縛りを振り払い、ヒーロー殺しの刀を打ち砕きます。
「レシプロバースト」は飯田天哉の必殺技であり、エンジンを極限まで加速させた脚による攻撃でステインの刀を打ち砕き、致命傷から轟焦凍を救い出します。
ステインは人の本質は固定されたものであると主張し、飯田天哉を私利私欲を優先する偽物だと断定します。そしてインゲニウムの名を取り戻そうとする彼の試みを、まさに自分が排除したい腐敗そのものであると一蹴します。
第54話では「レシプロエクステンド」が初登場し、轟焦凍がオーバーヒートした脚を冷やしたことで飯田天哉が空中に跳び上がり、緑谷出久と共にステインへ連携攻撃を浴びせました。
飯田天哉は、緑谷出久や轟焦凍に比べて自分が及ばないことを認めつつも、ここで諦めるわけにはいかないと述べます。今諦めてしまえば、それこそが真の「インゲニウムの死」を意味するからです。
第54話 Re:インゲニウムについてもっと知りたいですか?Fandomのドラゴンボールウィキにコミュニティノート付きの専用ページがあります。
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