注射器を手にしたヒストリアは躊躇する。巨人化から戻って倒れたユミル、家の柵のトゲを恐れて怯える姉フリーダ、第104期時代に自分の偽善的な優しさを嘲笑したユミルの姿といった記憶が蘇る。ロッドはその迷いを感じ取り、一族の歴史を語って埋めようとする。彼は、フリーダが世界の失われた記憶とともに初代王の思想(巨人が世界を支配すべきとする思想であり、その理由は記憶を継承した者にしかわからない)を受け継いだと説明する。彼の父はそれを説明することを拒み、彼の兄ウーリが自らその重荷を継承することを志願したが、ウーリの変わってしまった目を見たロッドは、人間を超えた存在、すなわち「神」としか呼びようのないものに直面したことを知る。その神を復活させ祈りを捧げることこそが人類に残された最後の希望だと、彼は娘の腕を掴んで懇願する。
その呪縛を破ったのは、胸を張って生きろと促す記憶の中のユミルの声だった。ヒストリアは瓶を洞窟の床に投げつけ、自分に襲いかかってきた父の背骨を折るほどの勢いで投げ飛ばす。彼女は自分を従わせるために物語を捏造したと父を非難し、彼の鞄を奪うと、自分を喰らうよう懇願するエレンの鎖を外しに向かう。エレンは自分の生が人類の損失だと主張するが、ヒストリアは彼の頭をひっぱたき、バカで泣き虫だと叫び、自分は人類の敵となったがそれでも彼を解放し、何があろうと彼の味方だと宣言する。背後では、ロッドが壊れた身体を蒸発する薬液へと引きずり、家族のもとへ戻るのだと呟きながらそれを舐め取る。彼の身体から脊髄と骨の巨大な骨格が爆発的に噴出する。
リヴァイ班が集結する。ミカサは洞窟の壁に激突しそうになったヒストリアを抱き止め、コニーが鍵を探して焦る中、ジャンはケニーの部隊が迫っていると警告する。一行は落石がエレンの吊るされていた場所を押し潰す数秒前に彼を救い出す。リヴァイは立ち上がる巨人を観察し、超大型巨人よりも巨大だと判断する。自分がどのような姿になろうと愛する者たちとともに押し潰されるだけだとエレンが絶望に陥る中、ロッドの散らばった所持品の中から「ヨロイ」と刻印された小さな瓶が目に留まる。ヒストリアは全員で手を繋いで死ぬべきかと彼を皮肉り、リヴァイはいつも彼に選択を委ねてきたことを謝罪しつつ、自分の意志で行動しろと告げる。他人を信じたことで森で仲間を失ったことを思い出したエレンは、自分自身を信じる一度のチャンスを静かに仲間に問いかけ、瓶を歯で噛み砕き、ロッドの巨人に立ち向かうため新たな巨人化へと飛び出す。
ヒストリアは最後の瞬間に継承の儀式を拒絶し、巨人化してエレンを喰らうのではなく巨人化の薬を破壊する。
ウーリの継承に関するロッドの説明により、初代王の意志がいかにすべてのレイス家の統治者を縛り、なぜフリーダが巨人に対して力を行使しなかったのかが明らかになる。
ロッドはこぼれた薬液を摂取し、リヴァイが超大型巨人のサイズをも超えると推測する巨大な巨人へと変貌する。
鎖から解放されたエレンは「ヨロイ」と記された瓶を噛み砕いて巨人化し、初めて自分自身の力を信じることを選択する。
『進撃の巨人』の原作エピソード「願い」はアニメ版の同名エピソード「願い」として映像化されており、その最後の場面は次話「オルブド区外壁」へと続いている。
『願い』における儀式は、ロッドではなくヒストリアがエレンを捕食して巨人の力を継承することを前提としていたためである。ヒストリアが拒絶して巨人化の薬品を破壊した際、追い詰められたロッドはこぼれた液体を自ら舐めたが、エレンの力を得ることはできず、超大型巨人をも上回る異形の大巨人へと変貌した。
父親の要求通りに巨人の脊髄液を注射してエレンを喰らうのではなく、ヒストリアは洞窟の床にアンプルを投げつけて割り、自分に襲いかかってきたロッドの背骨を折り、エレンを鎖から解放した。
ヒストリアが注射器を破壊した後、ロッド・レイスはこぼれた薬液の元へ這い寄って舐め取り、リヴァイが超大型巨人よりも巨大であると判断するほどの超巨大な骨格の巨人に変身する。
鎖から解放されたエレンは、散らばったロッドの所持品の中から「ヨロイ」と記されたビンを見つけると、それを歯で噛み砕き、初めて自分の力を信じることを選んでロッドの異形の姿に立ち向かうべく新たな巨人化を果たす。
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